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HSV、クラブ史上初降格で「時計」がストップ。54年261日の歴史が止まる

text by 編集部 photo by Getty Images

HSV
ハンブルガーSVのスタジアムに設置された時計【写真:Getty Images】

 ハンブルガーSV(HSV)の本拠地スタジアムに設置され、同クラブがブンデスリーガ1部に在籍している時間を刻み続けてきた有名な時計が、ついに止まることになった。

 日本代表DF酒井高徳がキャプテンを務め、MF伊藤達哉も在籍するHSVは現地時間12日に行われたブンデスリーガ最終節の試合でボルシア・メンヒェングラッドバッハと対戦。伊藤のアシストによる決勝点で2-1の勝利を収めたが、他会場の試合でヴォルフスブルクが勝利を収めたことで、HSVの来季2部降格が決まった。

 HSVは、ブンデスリーガ設立初年度からリーグに参加して一度も降格を味わっていない唯一のクラブだった。その記録を誇りとし、スタジアムにはリーグ在籍期間を表す時計が設置されていた。

 ドイツ『ユーロスポーツ』などによれば、2部降格が決まった瞬間にその時計は「54年261日0時間36分10秒」を指していた。だが、時計はその瞬間に止まりはせず、まだしばらく時を刻み続けた。ファンがSNSに投稿した写真などによれば、その後時計は止まり、ある時間を指すのではなく表示が全て消えた状態になったようだ。

 酒井高徳は2部に降格してもHSVに残留することを宣言し、1年での1部復帰を目指す姿勢を見せている。止まった時計を再び動かし始めることができるだろうか。

【了】

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