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初降格のHSV、一旦止められた「時計」が再び動き出す。その理由とは…?

text by 編集部 photo by Getty Images

HSV
ハンブルガーSVのスタジアムに設置された時計【写真:Getty Images】

 ハンブルガーSV(HSV)がドイツのブンデスリーガ1部から史上初めて降格したことで、スタジアムに設置されていた有名な「時計」が時を刻むことを止めた。だが、時計はその後再び動き出している。

 DF酒井高徳がキャプテンを務め、MF伊藤達哉も所属するHSVは、現地時間13日に行われたブンデスリーガ最終節の結果により降格が決定した。ブンデスリーガ初年度から1部リーグに参加し、一度も降格を経験してない唯一のクラブであることがHSVの誇りだったが、その伝統に終止符が打たれてしまった。

 HSVの本拠地スタジアムには、1部在籍期間を示すデジタル時計が設置され、時を刻んでいた。だがその時計も、「54年261日」を過ぎたところで止められてしまった。一旦は全ての表示が消えた状態となっていた。

 だが独紙『ビルト』などが伝えたところによれば、時計は再び動き出している。しかも「130年」以上という、以前よりもはるかに長い時間を表示しているという。

 これは、クラブが設立された1887年9月29日からの経過時間を表しているとのこと。1部在籍の伝統が途絶えたことで、時計に別の意味を持たせることを決めたようだ。クラブ公式サイトでも、以前は1部在籍期間を示す時計が表示されていたが、現在はスタジアムと同じく設立からの時間を示すものに変更されている。

【了】

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