マンUで愛されたキャリック。歴史的名MFの足跡と未来への希望【粕谷秀樹のプレミア一刀両断】

2018年06月04日(Mon)10時00分配信

シリーズ:粕谷秀樹のプレミア一刀両断
text by 粕谷秀樹 photo Getty Images
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来季はマンUのコーチングスタッフに

 188センチ・74キロ。サッカー選手としてはスリムで、偉丈夫ではない。いま流行りのインテンシティ、スプリントでも上位にランクされない。しかし、優れた状況判断によって即座にポジションを修正し、相手の攻撃を遅らせたり、いとも簡単にボールを奪ったり、センスの良さを感じさせる選手だった。

 また、前線の動き、相手DFの陣形がつねに頭に入っているからなのか、長短・緩急を織り交ぜたパスをスペース、足もとに寸分の狂いもなく配する技術は天下一品。

 2月初旬、大衆紙『デイリースター』が独自の調査で発表した「プレミアリーグ史上最高のパサーランキング」でも、キャリックはスコールズ、セスク・ファブレガス、ルカ・モドリッチ、シャビ・アロンソに続いて第5位にランクされている。

 18/19シーズン、キャリックはユナイテッドのコーチングスタッフとして、後進の指導に当たることになった。

 ジョゼ・モウリーニョ監督が「トップチーム入り」を明言しているため、今シーズン限りで退任したルイ・ファリアの後任としてアシスタントコーチに就任するのか、あるいはMF部門を取り仕切るのか。憶測の域は出ないものの、黄金期を知るキャリックのことだ。あらゆる角度からチームを分析し、適切な指導でユナイテッドのレベルを上げるだろう。

 ルイ・ファンハール前監督にも「ボールをつないでいるだけでは勝てない」と直訴した経緯もある。ファリアの退任でより独善的になる危険度大のモウリーニョをフォローする意味でも、選手との距離が近いキャリックの入閣はユナイテッドにとって計り知れないプラスだ。

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