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マンC、目立った補強はマフレズのみも…。盤石の強さに変わりなし、白熱するレギュラー争い【欧州主要クラブ補強診断】

2018/19シーズンは、夏の移籍市場が終了した。この夏も各チームで様々な移籍があったが、それぞれ主要クラブの動きはどうだったのだろうか。今回はマンチェスター・シティの補強を読み解く。

シリーズ:18/19欧州主要クラブ補強診断 text by 編集部 photo by Getty Images

補強には消極的も…。優勝候補に変わりなし

マンチェスター・シティ
目立った補強はマフレズ(画像一番右)だけだったが、その強さに変わりはない【写真:Getty Images】

 昨シーズン、32勝4分2敗の勝ち点100で2位マンチェスター・ユナイテッドに19ポイント差をつけ、圧倒的な力でリーグ制覇を果たしたマンチェスター・シティ。ペップことジョゼップ・グアルディオラがチームを率いて3年目を迎える今季の目標はプレミアリーグ連覇とチャンピオンズリーグ(CL)制覇だ。

 リーグ連覇に加えて、CL制覇も目論む昨年王者は、今季レスターからリヤド・マフレズを獲得した。3年前のレスターのプレミア優勝に貢献した絶対的エースであったマフレズの獲得は、チーム層を厚くし、2列目のレギュラー争いを激しくして、チームに良い刺激をもたらしている。

 マフレズが加わった前線は、今季もワールドクラスの宝庫だ。チームのエースであるセルヒオ・アグエロとブラジル代表の点取り屋ガブリエル・ジェズスが今シーズンは点を量産することが見込まれる。

 2列目には、昨季キャリアハイの18ゴール15アシストを記録したイングランド代表のラヒーム・スターリング、卓越したテクニックを持つダビド・シルバ、期待の若手レロイ・サネ、ポルトガル代表ベルナルド・シウバ、負傷離脱中ではあるが、昨季アシスト王であるケビン・デ・ブルイネがいる。また、攻守のバランスをとって前線にパスを供給する中盤の底を担う、フェルナンジーニョとイルカイ・ギュンドアンといったペップのサッカーに不可欠な選手も存在する。

 そんなタレント豊富な前線を支える守備陣にもワールドクラスの選手が揃っている。バンジャマン・メンディとカイル・ウォーカーの両サイドバックに加えて、昨季クラブ史上最高額で補強したアイメリック・ラポルトとジョン・ストーンズの最終ラインは他クラブに引けを取らない。ベンチにはチームの精神的主柱であるヴァンサン・コンパニとニコラス・オタメンディも控えている。そして、守護神にはブラジル代表のエデルソンがいるなど、盤石の守備陣である。

 攻守にワールドクラスの人材を揃え、穴を見つけようとしても全く見つからない昨年王者は、今季も優勝候補筆頭である。

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