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香川真司 5年前

香川真司が求める「目に見えるもの」。次節出場で結果を残せるか

text by 本田千尋 photo by Getty Images

香川メンバー入りの可能性。必要なのは「目に見えるもの」

香川真司
現状打破には結果。香川真司が誰より理解している【写真:Getty Images】

 しかしそんな中、会見でサーシャ・フリッゲ広報部長が、マリオ・ゲッツェの状態について明言。復調の兆しを見せていた背番号10は、気管支炎を患っており、2〜3日の間はトレーニングを休まなくてはならない、とのことである。ボルフスブルク戦は欠場する見通しだ。よって、ウニオン・ベルリン戦に引き続き、香川真司がメンバー入りする可能性が出てきた。

 延長にもつれ込み、3-2でようやく勝利を手にしたポカールの試合の後、背番号23は次のように話している。

「流れは絶対あるので。今はいい時期なので、チームとしては。それはなかなか流れを個人的に変えるのは難しいですけど、必ず…この前引き分けたり、いやな負け方、いやな追いつかれ方して、今日もギリギリで勝ちましたけど、ちょっと試合もタイトになってきて、また引き分けたり、負けたときに、どういう変化が見られるかっていうのは…そこはやはり去年も最初良かったけど、負けだしてなかなか負の連鎖を止められずに、というのを経験しているし、まあシーズン長いので、何が起こるかわからないし、どこにチャンスがあるか、ケガ人も含めて、そこだけは切らさないように、というのは意識しています」

 一夜にして事態が一変することもあるフットボールの世界。試合出場の「チャンス」は、いつ巡ってくるか分からない。

 ボルフスブルク戦では、マルコ・ロイスが[9.5番]のポジションで先発するだろう。だが、もし早い段階でドルトムントが2-0、3-0でリードすれば、アトレティコ戦に備えて主将を休ませることも考えられる。その場合、背番号23がピッチに送り出される可能性はある。

 そして何をすべきか、誰より香川が知っている。

「目に見えるもの、っていうものが、特に今は必要になってくる」。

(取材・文:本田千尋【ドイツ】)

【了】

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