オーストラリアでの選手契約は合意に達しなかった元陸上五輪金メダリストのウサイン・ボルト氏だが、サッカー選手となることをまだ諦めてはいない。オーストラリア紙『ヘラルド・サン』に、新たなチーム探しに向けた意欲を語っている。

　今年8月からオーストラリアのセントラルコースト・マリナーズで練習に参加していたボルト氏は、クラブからプロ契約を提示された。だが提示された条件はボルト氏側の要求には遠く及ばないものであり、クラブは契約合意に向けて第三者による資金協力を模索していた。

　だが結局、契約交渉は破談に終わったことが2日にクラブから発表された。ボルト氏はマリナーズでの練習参加も終了し、クラブを去ることになる。

「うまくいかなかったと言われているが、気持ちよく別れることができた。それは良いことだ」とボルト氏は交渉破談についてコメント。「素晴らしい経験だった。ただ、契約について色々なことがうまくまとまらなかったというだけだ」と述べた。

　今後もサッカー選手として契約するクラブを見つけることを諦めてはいない。「別のチームで別のチャンスを得られることを願っている。今も代理人に色々とチャンスについての連絡が入っていると思うので、どういう方向に向かうのか見てみよう」と今後への見通しを述べている。

　マリナーズとの契約交渉前には、ボルト氏はマルタ王者のヴァレッタFCからのオファーも断っていたことが明らかになっている。他に獲得に手を挙げるクラブは出てくるのだろうか。

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