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ムバッペ、レアル移籍に迫っていた…278億円でクラブ間合意も実現に至らず

text by 編集部 photo by Getty Images

キリアン・ムバッペ
キリアン・ムバッペ【写真:Getty Images】

 パリ・サンジェルマン(PSG)に所属するフランス代表FWキリアン・ムバッペは、昨年夏にモナコからレアル・マドリーへの移籍がクラブ間で一旦は合意に達していたという。独誌『デア・シュピーゲル』が報じたとしてスペインなど複数メディアが伝えている。

 16歳でモナコのトップチームにデビューしたムバッペは、2016/17シーズンにチームのチャンピオンズリーグ準決勝進出に大きく貢献するなどの活躍を見せた。2017年夏の移籍市場最終日には買い取りオプション付きレンタルでPSGへ移籍することが決定。その後、ボーナスを含めて総額1億8000万ユーロ(約234億円)とされる移籍金でPSGへ完全移籍した。

 だが「フットボール・リークス」が入手したとされる情報によれば、PSGへ移籍する前にマドリーへの移籍の可能性が高まっていたという。モナコとのクラブ間では合意に達していたとのことだ。

 モナコとマドリーは、PSG移籍より1ヶ月以上前の7月20日の時点で、総額1億8000万ユーロで合意に達したとされている。その後、スペイン側で3400万ユーロ(約44億円)の税金が発生することが明らかになり、マドリーはその負担を受け入れたため、総額2億1400万ユーロ(約278億円)を支払う予定だったようだ。

 この金額は、PSGがバルセロナからFWネイマールを獲得した際に支払った2億2200万ユーロ(約288億円)に肉薄する。ネイマールの移籍決定は昨年8月3日だったため、その前に正式決定すればムバッペは一時的にサッカー界史上最高額の選手になっていたかもしれない。

 だが結局、ムバッペはマドリーではなくPSGへ移籍することを望んだ。モナコは国内のライバルの強化に繋がる移籍を渋ったが、マドリーと同額の1億8000万ユーロを支払うことを条件としてPSGからのオファーを受け入れたとのことだ。

【了】

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