高校サッカーに無益な「高体連」から独立を。独自のカレンダーがもたらすメリットとは? 流経大柏・本田監督が語る育成改革論

2018年12月28日(Fri)8時00分配信

text by 本田裕一郎 photo Hiroyuki Sato
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高体連からの独立と「高サ連」設立を求む

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「高体連から独立して、『高サ連』を設立してもおかしくないという思いが私にはあります」【写真:佐藤博之】

 このような改革を考えていくにつれ、「高校サッカー界が高体連(全国高等学校体育連盟)から独立した組織であれば、もっと柔軟に動けるのに……」という思いが強まってきます。

 サッカーは高体連に属しているため、高校総体に足並み揃えて出場しなければなりませんし、高体連の考えるカレンダーに合わせなければならなくなります。

 高校総体に出れば、我々指導者や選手はバスケットボールやバレーボールなど他競技に携わる人たちと交流し、情報交換ができるというメリットがありそうですが、実際には試合に追われてそのような交流はほとんどありません。

 サッカーが他のスポーツ界に比べて圧倒的に先を行っているのは、多くの関係者が認めるところ。その勢いをさらに加速させ、世界トップに追いつこうと思うなら、高体連から独立して、「高サ連」を設立してもおかしくないという思いが私にはあります。

 実際、高校野球界は「高野連」という独立した組織になっています。高体連主催の春の選抜高等学校野球大会、夏の甲子園こと全国高等学校野球選手権大会は高校総体と全く関係ない時期・タイミングに行われています。

 彼らのように独自のカレンダーを作れるのなら、サッカー界ももっと大胆な改革ができる。高校総体に代わるユース年代全体のトーナメント大会を作ることだって可能になる。そうなれば、理想的ではないかと感じます。

 サッカーの進化・発展のためにも、これまでには考えられなかった発想を持って改革に当たる指導者や関係者がどんどん出てくるべき。ベテラン指導者である私の意見にも耳を傾けてほしいと思います。

(文:本田裕一郎)

▽本田裕一郎(ほんだ・ゆういちろう)

流通経済大学付属柏高等学校サッカー部監督。1947年静岡県生まれ。順天堂大学卒業後、千葉県市原市教育委員会を経て、75年に市原緑高校サッカー部監督に就任。サッカーとは縁の薄い不毛の地からインターハイに出場する。その後86年に習志野高校に転勤し、福田健二、広山望、玉田圭司らプロ選手を多数輩出する。95年にインターハイで初の全国制覇。2001年より流通経済大学付属柏高等学校の監督を務め、07年に高円宮杯第18回全日本ユースサッカー選手権大会で全国優勝。08年1月の第86回全国高校サッカー選手権大会及び8月のインターハイも制し、3冠を達成した。

本田裕一郎

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【了】

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