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亡くなったサラの移籍金問題で…残留争うカーディフに勝ち点剥奪の危機か

text by 編集部 photo by Getty Images

エミリアーノ・サラ
エミリアーノ・サラ【写真:Getty Images】

 現地時間7日、海に墜落した飛行機の機体から見つかった遺体について、28歳のアルゼンチン人FWエミリアーノ・サラのものであると断定。同選手の死亡が確認された。しかし、事態は収束していない。今度は同選手の移籍金に関して、カーディフ・シティに勝ち点剥奪の処分が下る可能性が出てきたと、7日に英紙『イブニング・スタンダード』が報じている。

 ナントに所属していたサラは今年1月、プレミアリーグのカーディフへ完全移籍することが決まっていた。そのため、カーディフはクラブ史上最高額となる移籍金1700万ユーロ(約21億円)を支払うことで合意。しかし、現地時間の1月21日にナントからカーディフへ向かう途中でサラが乗った飛行機が海に墜落。帰らぬ人となってしまった。

 すでに合意していた移籍金に関して、ナントはカーディフに支払いを求めている。移籍金は3年分割払いとなり、その1回目となる527万ポンド(約7億4000万円)を10日以内に振り込まなければならない。同紙によると、この要求に従わない場合、ナントは法的処置も辞さない構えを見せている。そして、リーグからは契約違反として勝ち点剥奪の処分が下る可能性があるという。

 カーディフ側としては、契約を尊重し移籍金を支払う姿勢を見せている。しかし、事件の真相が明らかにならないことには保険などが適用されないため、その行方を見守っている状況だ。一方で、ナント側としてはサラの移籍金をあてにしていた部分もあるだろう。

 とはいえ、勝ち点剥奪はカーディフにとって重い処分となる。プレミアリーグ第25節が終了した時点で勝ち点22の18位。降格圏内から脱出するためには、多くの勝ち点を稼がなければならない状況だ。果たして、どのような結末が待っているのだろうか。

【了】

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