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初得点の乾貴士。スペイン紙「彼はゴールで笑顔を取り戻す」「相手を地獄に送る」

text by 編集部 photo by Getty Images

乾貴士
乾貴士【写真:Getty Images】

【ビジャレアル 1-2 アラベス リーガエスパニョーラ第26節】
 
 現地時間2日にリーガエスパニョーラ第26節の試合が行われ、アラベスはビジャレアルのホームに乗り込んで対戦し2-1の勝利をおさめた。この試合で移籍後初ゴールを決めたアラベス所属の乾貴士に対し、スペイン紙がまずまずの評価を与えている。

 乾は昨季までの3シーズンをエイバルで過ごし、今季からベティスに完全移籍で加入。開幕当初は継続的に出場機会を得ていたが、その後はポジション争いに苦戦し、リーグ戦では11月以降出場がなかった。

 そんな中、1月24日にレンタル移籍でアラベスに加入することが発表され、日本代表として出場したアジアカップ終了後にチームに合流している。2月11日のレバンテ戦から3戦連続で先発出場を果たし、乾が出た試合は無敗を続けていた。

 そして今回のビジャレアル戦もスタメン出場。試合開始して53分、コーナーキックからギジェルモ・マリパンがヘディングシュートを叩き込みアラベスに先制点が入る。しかし61分、アラベスのガルシアがペナルティーエリア内でハンド。主審がVAR(ビデオ・アシスタント・ レフェリー)を確認した上でPKの判定を下し、ビジャレアルのサンティ・カソルラに同点ゴールを決められてしまう。

 それでも77分、ジョニーがゴール前に折り返したボールに乾が合わせて勝ち越し弾。乾にとっては移籍後初ゴールとなっている。その得点が決勝点となり、リードを守り切ったアラベスが2-1の勝利をおさめた。

 乾はベティス時代にゴールがなく、最後にスペインの舞台で得点を決めたのはエイバル在籍時のジローナ戦(2018年5月5日)だ。長く苦しい時期を過ごしたが、ようやく待望のゴールが生まれた。スペイン紙『マルカ』は、「乾がビジャレアルを地獄に送る」「彼はゴールで笑顔を取り戻した」と伝えている。そして、3段階中「星1つ」の評価を与えた。乾のゴールをアシストしたジョニーには「星3つ」のチーム最高評価を与えている。

【了】

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