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サッカー本大賞2019、「大賞」は2作品。『ディス・イズ・ザ・デイ』著者のコメントを紹介

text by 編集部 photo by Editorial Staff

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『ディス・イズ・ザ・デイ』で「大賞」を受賞した津村記久子さん【写真:編集部】

 3月27日(水)、日本出版クラブにて第6回を迎える「サッカー本大賞2019」の授賞式が行われた。

 はじめに今回ノミネートされた10作品の優秀作品に賞状が授与された。その後、本年度の「サッカー本大賞」「翻訳サッカー本大賞」「読者賞」が発表された。

 選考委員の協議によって選ばれる「大賞」は2作同時受賞となり、1作品目は『ディス・イズ・ザ・デイ』(津村記久子 著、朝日新聞出版 刊)が受賞した。

▽受賞コメント
「ありがとうございます。点が入ったことも分からないような自分ですが……(笑)。
スタジアムに行っていろんな人を見てたりしてこんな面白い人達おらんのん違うかなと。その人たちのこと2年半くらい取材してていろんな人としゃべって『ようみてはるんですか?』というところから始まるんですよね。本当によう話してくれるんです。PTAの話をしてたりとか、あんまりサッカーの話をしてなかったりするんですけれども、その人たちの面白さっていうのは小説を書いていて感じられました。

 今までで仕事してきた中で一番勉強になったし一番面白かった仕事だと思うんで、その本でこのような賞をいただけたのは本当に良かったと思います。受け入れていただいて本当にありがとうございました」

 受賞作は普通の人々のかけがえのない喜びを、サッカーを通じて鮮やかに描き出す連作短編集。

【了】

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