ベンゲルは慧眼? 節穴? アーセナルで潰れた青田買いイレブン。期待度ほど活躍できなかった男たち【編集部フォーカス】

2019年04月05日(Fri)10時00分配信

シリーズ:編集部フォーカス
text by 編集部 photo Getty Images
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成功例?

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セスク・ファブレガスは成功例の代表格だろう【写真:Getty Images】

セスク・ファブレガス(スペイン代表/モナコ)
アレクサンドル・ソング(元カメルーン代表/FCシオン)
マテュー・フラミニ(元フランス代表/ヘタフェ)
ガエル・クリシ(元フランス代表/イスタンブール・バシャクシェヒル)
コロ・トゥーレ(元コートジボワール代表)
セオ・ウォルコット(イングランド代表/エバートン)
エクトル・ベジェリン(スペイン代表)

 アーセナルは数多くの青田買いに失敗してきたが、もちろん成功例も存在する。その代表格とも言えるのが、セスク・ファブレガスだろう。

 バルセロナのカンテラでリオネル・メッシらとともにプレーし、早くからその才能を世界に証明していたスペイン代表MF。アーセン・ベンゲル監督はそんな同選手に惚れ込み、スペイン、イングランドの労働法の隙間やバルセロナの会長選という期間を狙って移籍金なしで獲得した(その後、裁判所から罰金処分を受ける)。

 加入当初は出場機会を得られなかったが、パトリック・ヴィエラの退団などもあり徐々に出番が回ってくるようになり、気づけばチームの主力選手になるまでに成長を果たした。後にチームキャプテンにも就任するなど、クラブの顔とも言える存在となった。にもかかわらず、2011/12シーズンにバルセロナへの移籍を決断。サポーターに大きなショックを与えた。

 現在はセルティックのコーチを務めるコロ・トゥーレはアーセナルに加入するまで無名の選手だったが、同クラブに入団後はそのポテンシャルを完全に開花させた。2002/03シーズンにはクラブの無敗優勝に貢献。そしてガエル・クリシもサイドバックとして印象的な活躍を見せた。

 だが両者ともに、当時大金をはたいてチームの強化に取り組んでいたマンチェスター・シティにあっさりと引き抜かれるなど、ライバルクラブの戦力アップに貢献してしまう形となった。アレクサンドル・ソング、マテュー・フラミニもレギュラーの座を確固たるものにしたすぐ後に、移籍を決断している。選手を育てることには成功したアーセナルだったが、クラブへの忠誠心を芽生えさせるまでには至らなかったのだ。

 セオ・ウォルコットは期待されていたほどの活躍を見せることはできなかったが、獲得が失敗だったかと言えばそうでもないだろう。アーセナルでは公式戦399試合に出場し、108得点78アシストの成績を残しているのだから。

 最近の代表的な成功例はエクトル・ベジェリンだと言える。2011年、バルセロナの下部組織からアーセナルに加入した同選手は、持ち味のスピードを生かし、2014/15シーズンには右サイドバックのファーストチョイスとなった。同選手はウナイ・エメリ体制下でもレギュラーとしてプレーしている(現在は負傷により長期離脱中)。ベンゲルの慧眼が発揮されたと言えるだろう。ただ、この先も長くアーセナルに貢献するかは未知数だ。

【了】

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