マンU、屈辱的敗戦の原因。悪くはなかった68分間、運命を変えた指揮官の采配

2019年04月11日(Thu)11時45分配信

text by 小澤祐作 photo Getty Images
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シンプルにクロス。脅威となったルカク

 前半、ユナイテッドは攻撃時に徹底して行っていたことがあった。それがサイドから組み立てシンプルにクロスを上げる形だ。

 ジョルディ・アルバが果敢に攻撃参加することにより空いた相手の左サイドのスペースを狙い、ロメル・ルカクやポール・ポグバら最前線で絶対的な空中戦の強さを発揮できる選手目がけてクロスを送るというプランは、バルセロナにとっても厄介だった。

 ユナイテッドが左サイドから攻撃を組み立てる場合、ルカクはわざと反対の右サイドに逃げ、ロングボールが来るのを待った。これはJ・アルバとの身長差を生かしてミスマッチを作り出そうと意図したものであって、18分にはポグバのクロスからあわやという場面も演出することができていた。

 39分にもマーカス・ラッシュフォードのクロスにダロが合わせるなど、サイドから決定機を生み出していたユナイテッド。試合後のデータを見ても、アウェイチームがクロス6本だったのに対し、ホームチームはなんと18本となっているなど攻撃時の狙いは明確だった。

 もちろんバルセロナも対策は練り、クレマン・ラングレをややJ・アルバ寄りに配置するなどしたが、ルカクはそれでも脅威になり続けた。シュートまで持っていく回数こそあまり多くはなかったのだが、ユナイテッドの狙いがバルセロナに通用するという可能性を感じさせたのは紛れもない事実。1点リードされている状況だったホームチームだが、試合内容自体は悪くなかった。

 後半に入ってもユナイテッドのゲームプランは変わらない。前半同様クロスをシンプルに上げ、ペナルティーエリア内で何かが起こるのを待った。

 しかし、流れの良かったユナイテッドだったが、指揮官のある采配が引き金となり、一気に勢いは止まってしまうことになる。

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