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カリアリ、ユーベ19歳FWへの差別的チャントに対する処分はなし。「関連性が低い」

text by 編集部 photo by Getty Images

モイーズ・キーン
モイーズ・キーン【写真:Getty Images】

 イタリア・セリエAのユベントスに所属する19歳FWモイーズ・キーンが、現地時間の4月2日に行われたイタリア・セリエA第30節のカリアリ戦で相手サポーターから差別的なチャントを受けた。これに対してイタリアサッカー連盟(FIGC)はカリアリへの処分をしないことを決定した。英メディア『ミラー』などが現地時間の15日に報じた。

 この試合の85分にそれは起きた。MFロドリゴ・ベンタンクールがゴール前に通したボールをキーンが合わせて追加点を奪った。この直後に、キーンは両手を広げてゴール裏のカリアリサポーターの方を向くゴールパフォーマンスをした。だが、これが挑発行為と思われたのか、カリアリサポーターから差別的なチャントがあったという。さらに、猿の泣き真似のような声も聞こえたと海外メディアが報じていた。

 カリアリ警察と検事による6週間もの調査の結果、FIGCはチャントが明らかに避難に値するものだが、人種差別との関連性が低いとみて、カリアリに対する処分をしないことを決定したという。

 今回は処分なしとはなったが、 昨年1月にもカリアリサポーターがMFブレーズ・マテュイディに対して、差別行為があったことが確認され、カリアリ側が謝罪している。さらに、イングランドでもマンチェスター・シティFWラヒーム・スターリングやトッテナムDFダニー・ローズなども度々人種差別的行為を受けている。人種差別根絶を目指すサッカー界の人種差別はいつ無くなるのだろうか。

【了】

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