「ありがとう、お疲れ様…」。鳴り響いた香川真司への拍手。無駄ではなかったトルコでの日々

スュペル・リグ最終節、ベシクタシュ対カスムパシャの一戦が現地時間24日に行われた。日本代表MF香川真司にとってはこれがベシクタシュでのラストゲームとなるかもしれない。そんな一戦で同選手は先発出場を果たしたが、ゴールやアシストといった目に見える結果を残すことができず、80分にベンチへ退いた。しかし、スタジアムからは拍手が鳴り響いた。それは一体、何を意味するのか。(取材・文:本田千尋【トルコ】)

2019年05月25日(Sat)12時03分配信

text by 本田千尋 photo Getty Images
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途中交代の香川。鳴り響く拍手

香川真司
ベシクタシュの香川真司【写真:Getty Images】

 交代が告げられ、香川真司がピッチを退く。すると拍手の音が鳴り響いた。24日に行われたスュペル・リグ最終節、カスムパシャ戦の80分。ホームで行われたベシクタシュの今季最終戦は、つまり、香川にとってもラストマッチだった。

 昨冬にボルシア・ドルトムントから半年間の期限付きで加入した日本人MFが、来季もベシクタシュに残ることはない。そう考えているから、ファンは別れを惜しみ、拍手を送ったのだろうか。そもそも買い取りオプションが付いていないことや、完全移籍で獲得するにはベシクタシュに十分な資金力がない…といった情報は、ファンもどこかで目に、耳にしていておかしくはない。

 もっとも、その音の響きは、万雷とまで形容できるものではなかった。前節、ガラタサライがスュペル・リグの優勝を決めていたため、今節は完全に消化試合。客席はまばらだった。いつものように声を上げていたのは、ゴール裏の一角だけ。スタジアム全体が巨大な熱を帯びることはなかった。

 それでもイスタンブールで過ごす日々を終えようとしている香川への拍手には、十分な温かみが感じられた。55分にイェレマイン・レンスと交代でピッチを後にするリカルド・クアレスマが、サイドで仕掛けてはボールを失うなど、軽率なプレーが見受けられたからか、冷たいブーイングを浴びていた光景とは対照的だった。

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