「00ジャパン組」が牽引するU-20日本代表。強豪相手にも「自信しかなかった」理由とは?【U-20W杯】

2019年05月28日(Tue)5時00分配信

text by 元川悦子 photo Getty Images
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「楽しんでプレーできた」

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2ゴールを決めた宮代大聖【写真:Getty Images】

 そこから先はライネスキラーとして左サイドバックに抜擢された鈴木冬一が攻撃参加に回りはじめ、ボランチで先発した藤本寛也も的確な配球とポジショニングでチームを活性化させる。彼ら新戦力を筆頭に、チーム全体がイキイキとした躍動感を取り戻したのだ。

 そんな流れの中、日本は前半21分に宮代が先制弾をゲット。後半7分にも左CKから田川が打点の高いヘッドで2点目を奪い、32分には宮代がダメ押し点を挙げる。終わってみれば、3-0の快勝。勝ち点を4に伸ばし、16強入りに大きく近づくことができた。

 内容的に完璧に近い一戦で、改めて特筆すべき点を挙げるとすれば、まず最終ラインの安定感だろう。菅原由勢、瀬古歩夢、小林友希、鈴木冬一の守備陣は相手の目まぐるしいポジションチェンジに動じることなく冷静に対応。ライネスに仕事らしい仕事をさせることなく90分間を戦い抜き、完封勝利という結果を手にした。

「バックライン4人とGKの智哉君を含めて助け合う精神を出せたし、みんなで楽しんでプレーできた」と鈴木冬一は余裕のコメントを口にしたが、それだけの強固な連携と意思疎通が感じられたのだ。

 そして自身の19歳のバースデーを2ゴールで飾った宮代も頭抜けたインパクトを残した。

 1点目の場面は藤本の浮き球のパスに鋭く反応し、迷うことなく左足を一閃。2点目も相手が寄せてきているのに抜群のボディバランスでボールをキープし、右足を振り抜いた。そればかりでなく、状況に応じて引いてボールを受けてさばいたり、自らがお膳立て役に回るなど、万能型FWとしての高度な潜在能力を前面に押し出したのだ。

 所属する川崎ではまだJ1の舞台に立てていないが、世界大会でこれだけ華々しい活躍ができる彼ならば、近い将来には小林悠や知念慶らに肩を並べるようなFWになれるはずだ。

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