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CL決勝、リバプールの「肉を切らせて骨を断つ」戦い方。雪辱の舞台でクロップが選んだプランとは?

text by 加藤健一 photo by Getty Images

1年前の悔しさ

 リバプールはちょうど1年前にも涙を流している。CL決勝・レアル・マドリーとの試合だ。30分にサラーを負傷交代で失ったリバプールは、レアルの試合巧者ぶりにやられた。

 しかし、この日はリバプールが試合を支配した。ポゼッション率では相手を下回りながらも、勝つためのゲームプランを遂行していた。予想外の形で先制点が入ったのにもかかわらず、である。

 アトレティコ・マドリーの本拠地・ワンダメトロポリターノで行われた今季のCL決勝。この時期のリバプールやロンドンにはない、マドリーは日中、30度を超える暑さとなった。

 この日に向けてリバプールは、プレミアリーグ最終節から数日のオフの後、スペイン南部のマルベーリャで約1週間のキャンプを実施。温暖な町でキャンプを張ったことも、コンディション調整に一役買ったのかもしれない。

 反対にトッテナムはというと、ウィンクスこそ怪我明けということもあって66分に退いたが、ムサ・シソコが負傷で交代。キーラン・トリッピアーも脚を攣る場面が見られた。ロンドンで調整を続け、3日前にマドリー入りした調整方法が間違っていたかは分からないが、終盤にトッテナムの運動量が落ちていたのは明らかだった。

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