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安部裕葵のバルサ移籍合意、スペインメディアも伝える。「レアルの久保に対抗」

text by 編集部 photo by Getty Images

安部裕葵
安部裕葵【写真:Getty Images】

 J1の鹿島アントラーズは12日、同クラブに所属する日本代表FW安部裕葵がスペインのバルセロナへ完全移籍することが基本合意に達したとして発表を行った。スペインメディアも安部のバルサ入りを報じている。

 現時点ではバルサ側からの発表が行われていないこともあり、スペインメディアの報道はおおむね鹿島の公式発表に準拠するものが中心。メディカルチェック後に正式契約の見通しであることや、安部のコメントの翻訳などが伝えられている。

 安部の経歴については、2017年から鹿島でプレーしていたこと、コパ・アメリカ2019(南米選手権)で日本代表デビューを飾ったことなどが紹介されている。『EFE通信』では「2020年東京五輪に向けて日本の最高の戦力の一人と考えられている」と期待の若手選手であることも強調している。

 契約の詳細などは明らかにされていないが、事前報道などに基づき、「契約解除金をカバーするのに十分な金額が鹿島に支払われた」と述べられている。安倍がトップチームではなくバルサBでプレーを開始することも確実視されている。

 かつてバルサ下部組織に所属し、バルサ復帰が確実視されていたMF久保建英が宿敵レアル・マドリーに加入したことと対比する形の見方もある。スペイン『besoccer』は「久保がレアル・マドリーと契約したあと、彼らもアジアから誰かを獲得することを決めた」、『OKディアリオ』は「レアル・マドリーの久保獲得に対抗する取引」「レアル・マドリーはメディア注目度の高い久保を獲得し、大きな成功を収めつつある。バルサもすぐにカウンターを繰り出した」と記している。

【了】

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