マンU、モウリーニョが残した負の遺産の真相。引き継いだスールシャールはいかに苦しんだか【18/19シーズン総括(8)】

2019年07月19日(Fri)10時00分配信

シリーズ:18/19シーズン総括
text by 内藤秀明 photo Getty Images
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スールシャールの就任と崩壊

オーレ・グンナー・スールシャール_getty
昨季途中に指揮官に就任したオーレ・グンナー・スールシャール【写真:Getty Images】

 そんな壊れた状態のユナイテッドを、マンチェスター・シティやリバプールとの対戦が終わり当面は下位チームとの対戦が続くタイミングとはいえ、突然渡されたスールシャールは可哀そうだったと言える。

 コンディショニングは機能しておらず、シーズンが進むにつれて失速することが見えている状態でバトンを渡されたのだ。むしろ年末から年明けにかけて8連勝しただけでも十分賞賛に値する。

 前述の通り、シーズンが進むにつれてさらにコンディションが悪化していき、どうにもこうにもならなくなったが、少なくともコンディションが落ち切っていないうちは、ファーガソン時代のサッカーを彷彿とさせる内容を披露していた。

 モウリーニョが好んだロメル・ルカクからマーカス・ラッシュフォードにストライカーを代えて、序盤は気持ちよくプレーさせて自信を取り戻させるために、守備面のリスクを度外視して前がかりに戦わせた。結果としてのカーディフ戦、ハダースフィールド戦、ボーンマス戦で、5点、3点、4点と大量得点を決めて勝利を収めている。

 年明け頃、1月中旬に行われたスパーズ戦あたりからは、自身の良さを生かしつつ、相手に合わせてミラーゲームにすることで相手の良さも潰す、戦術的な柔軟性を見せ始める。

 全体的に選手のコンディションが良くはないとはいえ、まだ調子落ち切っていなかったこともあり、3月中旬頃までは悪くない結果を残していたが、4月にはとうとう体力がつきた。バルセロナ、エバートン、ウルブス、マンチェスター・シティなどを相手に完敗を喫すると、最終的には12月には快勝を収めたハダースフィールドとカーディフを相手にしても勝つことができなくなっていた。

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