タイサッカー代表監督に就任した西野朗氏は21日、バンコクで記者会見を行った。

　西野監督は「タイの選手は日本人同様にテクニックが高いプレーヤーが揃っている」と印象を語り「もちろん選手一人一人がもっと上達しなければならない。その為には協会やファンのサポートも必要になってくる」と国全体で強化する重要さを説いた。

　9月から行われる2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会アジア2次予選でタイはアラブ首長国連邦、マレーシア、インドネシア、ベトナムと同じG組に入った。「最もタフなグループではないが、簡単でもない」と印象を語る西野監督は「移動距離が比較的短い事は我々にとって幸運だ」と述べた。

　タイの国内リーグは8月26日まで行われる事から初戦までの準備期間の短さが懸念されている。その点について「心配はない」と力強く話す西野監督は「ロシアワールドカップも開幕2ヶ月前に日本代表監督になった。でもチームはベスト16まで勝ち進んだ」と短い調整期間という不安を一蹴した。

　日本人コーチを招集せずタイ人のスタッフで戦う西野監督は「最終予選に進むため、まずは初戦のベトナム戦に勝利したい」と意気込みを口にした。

　なお西野監督はU-23タイ代表の監督も兼任することが決まっている。

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