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バルセロナ、繰り返されたお粗末すぎるCL敗退。今年もお荷物となった2人のアタッカー【18/19シーズン総括(10)】

シリーズ:18/19シーズン総括 text by 加藤健一 photo by Getty Images

あまりにもお粗末な敗退

 リーグ戦では2位に勝ち点差をつけて首位を独走し、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)でも決勝に進出。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ではオリンピック・リヨン、マンチェスター・ユナイテッドを下して準決勝に駒を進めた。

 5月最初のゲームとなったCL準決勝1stレグは、ホーム・カンプノウで行われた。26分にジョルディ・アルバのアーリークロスにルイス・スアレスが反応し、先制に成功した。

 後半、リバプールは攻勢に転じるが、マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンの好セーブもあり、バルセロナは同点を許さず。すると75分、スアレスのシュートはクロスバーに直撃したが、跳ね返りに反応したメッシが押し込み追加点。さらに82分に中央からのFKをメッシが直接決めて3-0で、バルセロナが勝利を収めた。

 1stレグで準決勝の大勢はついたかに思えた。しかし、敵地アンフィールドに乗り込んだ2ndレグで悪夢が待っていた。

 1stレグと同じ11人を起用したバルセロナに対し、リバプールは1stレグに続いて欠場となったロベルト・フィルミーノに加えて、モハメド・サラーも欠場。飛車角抜きのリバプールに比べて、バルセロナの勝ち抜けを想像するのは容易だった。

 しかし、試合は正反対の展開となった。7分に先制を許すと、54分、56分、79分とゴールを許して、2戦合計スコアで逆転され、バルセロナは敗退した。

 思い起こせばちょうど1年前にも、準々決勝でローマを相手に、1stレグで4-1と勝利しながら、2ndレグを0-3で落として敗退している。2季連続で、このような形での敗退は、屈辱以外の何物でもない。あまりにもお粗末な負け方だった。

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