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バルセロナ、繰り返されたお粗末すぎるCL敗退。今年もお荷物となった2人のアタッカー【18/19シーズン総括(10)】

2018/19シーズンは、これまでスペインが握っていた欧州の覇権がイングランドへと移る結果で幕を閉じた。タイトル獲得や昨季からの巻き返しなど様々な思惑を抱えていた各クラブだが、その戦いぶりはどのようなものだったのだろうか。今回はバルセロナを振り返る。(文:加藤健一)

シリーズ:18/19シーズン総括 text by 加藤健一 photo by Getty Images

人員整理と順調な序盤戦

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バルセロナを率いるエルネスト・バルベルデ監督【写真:Getty Images】

 バルベルデ体制2年目となった2018/19シーズンは、人員整理とピンポイントの補強の色合いが強い移籍市場の動きとなった。

 少なくともその前のシーズンに比べれば、この人員整理は的確だったと言えるだろう。前のシーズンでは、夏にFWウスマン・デンベレ、冬にMFフィリッペ・コウチーニョを補強したが、多額の移籍金に見合う活躍はできず。デウロフェウは1年で、ミナは半年でチームを去った。

 昨夏セビージャから加入したDFクレマン・ラングレは、怪我により公式戦15試合出場に留まったサミュエル・ウンティティに代わり、ジェラール・ピケの相棒として定着。MFアンドレス・イニエスタが退団し、MFパウリーニョが期限付き移籍で去った中盤には、MFアルトゥーロ・ビダル、MFアルトゥールを獲得している。

 セビージャとのスーペルコパに勝利したバルセロナは、開幕から公式戦6連勝と、順調なスタートを切った。第10節のエル・クラシコでは、ルイス・スアレスのハットトリックを含む5得点でレアル・マドリーを撃破。この後、フレン・ロペテギは監督を解任されている。

 PSV、インテル、スパーズと同居したUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも、無敗であぶなげなくグループステージを突破。14/15シーズン以来となる3冠獲得に向け、視界良好な序盤戦となった。

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