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食野亮太郎に現地紙インタビュー。「ここで成功できると感じています」

text by 編集部 photo by Getty Images

食野亮太郎
ハーツの食野亮太郎【写真:Getty Images】

 スコットランド1部のハーツで好プレーを見せ、U-22日本代表にも初招集を受けたFW食野亮太郎。地元紙『スコッツマン』が5日付で同選手のインタビューを伝えた。

 食野はガンバ大阪からマンチェスター・シティに完全移籍し、シティからハーツへレンタル。これまで公式戦5試合に出場して1得点を記録している。年代別日本代表でのプレー経験はなかったが、今月行われるU-22日本代表のブラジル遠征に向けて初招集を受けた。

 今季前半のJリーグでの活躍に加え、スコットランドでのプレーも代表入りに繋がった形だが、移籍実現までの道は容易なものではなかったと食野は振り返る。「プレミアリーグの移籍市場最終日(8月9日)にマンチェスターに飛びました。サインをしたのは締め切りの6分前でしたよ。メディカルチェックを終えて、サインをするためにクラブ事務所まで走りました」

 その翌日には、シティのジョゼップ・グアルディオラ監督とも対面したとのこと。「彼と一緒に写真を撮りたかったですが、『いや、自分は選手なんだ。彼のためにプレーしたい』と考えました」と記念写真を思いとどまったことを明かした。

 レンタル先候補として「オランダにも3チームを見に行った」という食野。ハーツを移籍先に選ぶにあたっては、クレイグ・レヴェイン監督と、日本のFC刈谷でプレーした経験もあるオースティン・マクフィー助監督の存在が大きかったという。

「クレイグとオースティンはすでに僕のことを全て知っていました。ここに来た時、ビデオを見せられて、僕のプレーのどこを改善できるかという話をされたんです。それがすごく大事でした。他のチームは僕の長所にだけ目を向けていましたが、もっと向上したいと思っています」と食野は語る。

「スコットランドのサッカーはフィジカル重視ですごく速い。慣れる必要があります」とこれまで体験した新天地のサッカーについて印象を述べつつ、「チームから僕へのボールの出し方が見つかれば、ここで違いを生んで成功することができると感じています」と今後のさらなる活躍に自信をみせている。

【了】

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