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板倉滉、3試合ぶり勝利に貢献で及第点。スタンドからは「イタクラ!」コールも

text by 編集部 photo by Getty Images

板倉滉
スタンドのファンからの声援に応えるフローニンゲンのDF板倉滉【写真:Getty Images】

 オランダ1部リーグは第9節が4日から6日にかけて行われている。唯一の4日開催試合では、フローニンゲンがRKCワールワイクを3-0で下した。

 左センターバックとして先発フル出場を果たしたDF板倉滉は、フローニンゲンの3試合ぶりの勝利に貢献した。以前から課題としてきた1対1の競り合いでも強さを見せ、安定したプレーぶりでワールワイクの攻撃をゼロに抑えた。

 オランダ紙『AD』の週末版には、フローニンゲン対ワールワイクの選手採点が掲載されていた。板倉は「6」と及第点を与えられている。チーム内最高は好セーブ連発だったGKセルジオ・パットと先制点をアシストしたオーストラリア代表MFアルディン・フルスティッチの「7.5」だった。

 センターバックは豪快なヘディングシュートを決めれば目立つが、それ以外、特に守備の場面では“目立たない”ことが安定感につながる。その意味で、ワールワイク戦のイタクラには力強さがあり、大きなミスもなく無難なプレーで相手の攻撃陣を押さえ込んだ。攻撃面では時折、鋭い縦パスを見せるなど自分の武器を見せることもできていた。

 試合後にはスタンドから「イタクラ!」のコールが巻き起こり、本人も「初めてだったので嬉しかった」と笑顔。今季は開幕戦からアヤックス戦やPSVアイントホーフェン戦といった強豪とのビッグマッチも含め、リーグ戦9試合全てに先発起用され、確かな成長を示すことで周囲からの信頼も確固たるものにしつつある。

 日本代表にも9月に引き続き、10月10日と15日に行われるカタールワールドカップアジア2次予選の2試合に向けた招集メンバーに入った。急速に評価を高める板倉の今後の飛躍に一層期待は高まる。

【了】

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