久保建英、チーム最多の数字が示す献身性。マジョルカ7戦ぶりの勝利に必要とされたプレー

リーガエスパニョーラ第8節、マジョルカ対エスパニョール現地6日に行われ、2-0でマジョルカが勝利。この試合でベンチスタートとなったMF久保建英は57分から出場した。得点に絡むことはなかったが、与えられた役割を遂行した久保は、下位に沈むマジョルカにとって開幕戦以来となった勝利に貢献した。(文:加藤健一)

2019年10月07日(Mon)10時20分配信

text by 加藤健一 photo Getty Images
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久保建英は途中出場。マジョルカは開幕戦ぶりの勝利

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 エスパニョール戦に途中出場した久保建英【写真:Getty Images】

開幕戦でエイバルに勝利して以来、1分け5敗と勝利がないマジョルカはこの間、得点したのは第5節のヘタフェ戦のみ。攻撃陣の奮起が必要とされているこの試合で、直近2試合に先発していた久保建英はベンチスタート。4-1-4-1の布陣でこの試合に臨んだ。

 エスパニョールにとっては、モスクワに赴いたヨーロッパリーグのCSKAモスクワ戦が木曜夜で、この日のキックオフは現地時間の正午。18位と不調にあえぐチームにとって、実質的に中1.5日ともいえるスケジュールが、結果的に重くのしかかることになった。

 試合は、マジョルカが3試合ぶりの複数得点を挙げ、2-0で開幕戦以来の勝利を挙げた。久保は、1点リードの57分から途中出場。交代したラゴ・ジュニオールが務めていた左サイドハーフを務めている。

 73分に追加点を挙げたマジョルカにとっては、残りの時間で求められるのはさらなる得点よりも時間を進めることだっただろう。守備に奔走しつつも、攻撃では時計の針を進めた久保は、地味ではあるが、チームの一員として勝利に貢献した。

タスクをこなした久保建英

序盤はボールを保持することがままならなかったマジョルカは、アレイクス・フェバスをトップ下に入れて布陣を4-2-3-1に変更。これをきっかけに、徐々に試合の主導権を握り始めた37分、右サイドからのクロスにFWアンテ・ブディミールがお腹でゴールに押し込んだ。自身が2得点をあげたヘタフェ戦以来、3試合ぶりの得点はチームによっても貴重な先制点となった。

 1点をリードしていたマジョルカは、途中出場の久保に守備的なタスクを与えていたように見えた。ボールを持たれる展開が続く中で、タッチラインまで開く相手の右サイドバックを監視。DFラインに吸収される形で守備に奔走していた。

 67分に久保建英が逆をとられたことでサイドを突破され、ピンチを招いた。しかし、味方のヘルプが遅れたため、個人では致し方ない部分もある。それ以外は大きなピンチを招くことなく、与えられたタスクを遂行した。

 マジョルカは73分に貴重な追加点を挙げる。ダニ・ロドリゲスのミドルシュートはDFのブロックに阻まれたが、そのこぼれ球にサルヴァ・セビージャが左足を振り抜くと、ボールはゴールネットへと吸い込まれた。

最多の被ファールが意味するもの

 得点やチャンスに絡むことはなかった久保だが、4つの被ファールはチーム最多。62分には入ったばかりのベテランCBナウドに警告が与えられるなど、ボールを受けたときには絶妙な間合いからファールをもらっていた。

 ドリブルやラストパスからチャンスを作ることはなかったが、リスクのあるパスで不用意なボールロストをするよりは、相手のプレスを受けてファールをもらう方が賢い。そういった意味では、チームの一員として必要とされるプレーをこなした印象が強かった。

 久保はこの試合を最後に、カタールワールドカップアジア2次予選を控える日本代表に合流する。この試合で示したチームへの献身性は、モンゴル戦やタジキスタン戦でもアウトプットされることだろう。

 下位対決に勝利し18位に浮上したマジョルカは、代表ウィーク後にレアル・マドリー戦が控えている。首位を走るレアルだが、代表ウィーク直後の試合は何が起こるかわからない。さらにその後には勝ち点2で最下位に沈むレガネス戦、そして中位に位置するクラブと、落とせない試合が続く。この勝利をマジョルカは浮上のきっかけにできるのだろうか。

(文:加藤健一)

【了】

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