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北朝鮮対韓国、異例のサッカー中継なし!? “アウェイの洗礼”…大応援団の中で完全孤立

text by 編集部 photo by Getty Images

北朝鮮代表対韓国代表
北朝鮮代表対韓国代表【写真:Getty Images】

 カタールワールドカップ・アジア2次予選グループリーグH組第3節、北朝鮮代表対韓国代表の試合が15日に行われる。試合は北朝鮮の金日成スタジアム(収容人数5万人)で開催されるが、異例の全世界中継なしとなるようだ。15日に韓国紙『朝鮮日報』が報じている。

 同紙によると、韓国代表ファンはスタジアムに入れず、生中継する韓国のテレビ関係者、取材陣も入ることが許されていないという。そのため、国際サッカー連盟(FIFA)が主催する大会でありながら、韓国国内でさえもサッカー中継を見ることが出来ないとのこと。つまり、韓国代表選手は孤立した状態で、北朝鮮代表の大応援団の中で試合を行うことが予想される。映像は後日、北朝鮮側が確認した上で録画映像を渡される予定だ。

 なお、韓国から北朝鮮に直接行くことは許されず、中国経由で北朝鮮入りした模様。管理体制が厳しく、携帯電話などの使用も規制されているようだ。金正日スタジアムの試合においては2005年以来、14年間連続で北朝鮮代表は無敗を続けている。カタールワールドカップ・アジア2次予選のグループリーグ第2節が終了した時点で北朝鮮は2連勝を飾っており、首位の韓国に続いて北朝鮮は2位につけている。

 試合経過に関しては、スタジアム内にいるサッカー協会関係者が随時メディアに伝えるという、近代では考えられないような方法で情報伝達されることになるようだ。同紙は「電話が発明される以前の、モールス信号を用いて電報を送った19世紀の方法を連想させる」と伝えている。

【了】

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