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ポルトの17歳至宝争奪戦にアトレティコも参戦。ポルトガル産“神童”2トップ実現も?

text by 編集部 photo by Getty Images

ファビオ・シルバ
ポルトで歴史を塗り替え続けている17歳のFWファビオ・シルバ【写真:Getty Images】

 ポルトのクラブ史上最年少ゴール記録を17歳3ヶ月で塗り替えたU-19ポルトガル代表FWファビオ・シルバに、各国のビッグクラブから熱い視線が注がれている。

 これまでレアル・マドリーやバルセロナ、ユベントスからの関心が伝えられてきたが、ポルトガル紙『ア・ボラ』などによると新たな”至宝”の争奪戦にアトレティコ・マドリーも参戦してきたようだ。

 アトレティコは今夏、ベンフィカからポルトガル代表FWジョアン・フェリックスを1億2600万ユーロ(約150億円)の移籍金で獲得した。今後は彼を軸としてチーム全体の若返りを図る方針だといい、ファビオ・シルバにはこの先10年のエースストライカーとして期待しているという。

 ポルトが下部組織から輩出した最新作、ファビオ・シルバはスケールの大きなストライカーだ。185cmの長身で17歳とは思えないフィジカルの強さを誇るだけでなく、ボールを扱う技術にも長け、スピードも水準以上。前線で幅広い役割をこなせるインテリジェンスも備える。今季はすでにリーグ戦4試合で出番を得て初ゴールも挙げた。堂々たるプレーぶりと貫禄すら漂わせる高貴な佇まいにはすでにスターの風格がある。

 また、同選手はサッカー一家で育ったサラブレッドでもある。父親ジョルジュ・シルバも地元ポルト第2のクラブであるボアヴィスタなどで活躍した元プロ選手で、3歳上の兄ジョルジュ・フィリペ・シウバはポルトとベンフィカの両下部組織に在籍した経験を持ち現在はイタリアのラツィオに在籍している。

 ポルトとの現行契約は2022年夏までだが、18歳になっていないこともあって違約金は2000万ユーロ(約24億円)ほどと見られている。現段階では多額の投資を要したジョアン・フェリックスよりもはるかに安価で獲得が可能だ。

 とはいえバルセロナやレアル・マドリーと競合するとなれば、争奪戦の激化は必至。ポルトガルサッカー界の将来を担う至宝の今後のさらなる活躍や動向には大きな注目が集まりそうだ。

【了】

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