これぞサッカー史に残るゴール! フェルナンド・トーレスの“欧州制覇弾”は今見ても熱い

2019年11月13日(Wed)7時30分配信

photo Getty Images
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スペイン代表でプレーしたフェルナンド・トーレス【写真:Getty Images】

 ヨーロッパではUEFAユーロ2020(欧州選手権)の予選が佳境だ。上位2チームの本選出場が確定する本予選において、残り1~2試合が残されている。さてそんなタイミングで、ユーロ2020の公式Twitterが、2008年大会の決勝スペイン対ドイツの一戦で決まった決勝点を紹介したことで話題になっている。

 今年8月にサガン鳥栖で現役を引退したフェルナンド・トーレスが決めた虎の子の1点を守り切ったスペイン代表は1-0で勝利。44年振りの栄冠を手にすることに成功し、トーレスはスペインのヒーローとなったのだ。

 今思い返すと、スペイン代表の大会前の下馬評は高くなかった。しかし予想を裏切る躍進をスペインは見せる。

 ルイス・アラゴネス監督は、ビジャレアル所属のマルコス・セナとバルセロナ所属のシャビ・エルナンデスの2ボランチに、同じくバルセロナのアンドレアス・イニエスタとバレンシアのダビド・シルバを両翼に配置。前線にはバレンシアのダビド・ビジャ、そしてアトレティコ・マドリードに所属するフェルナンド・トーレスを配置する4-4-2のフォーメーションでパスサッカーを披露し、大会を勝ち上がっていった。

 しかしドイツ代表と対戦する決勝戦の3日前にショッキングなニュースが入る。準決勝ロシア戦で大腿を負傷したビジャが決勝を欠場することが決まったことが発表されたのだ。

 得点ランクトップの4点を決めていたエースを失ったことで、スペインの頭上には暗雲が立ち込め始める。しかし結果的にはワントップを務めたフェルナンド・トーレスが大一番で結果を残した。

 前半33分だった。セナの縦パスを受けたシャビが反転するとすかさずトーレスへスルーパスを送るが先に体を入れたフィリップ・ラームがボールを安全にGKのイェンス・レーマンに受け渡すと思われた。

 しかし驚異的なスピードを見せたトーレスが二人の間に割って入ってダイレクトでチップキック。レーマンが飛び出しているため、無人のゴールにボールは吸い込まれていった。

この決勝戦での勝利のあとも、スペインは2年後のワールドカップを制覇。2012年の欧州選手権でも連覇を達成するなど一時代を築いたわけだが、ビジャ不在の状況でトーレスが決めることができなければ歴史は大きく変わったのかもしれない。そういう意味では非常に価値のある、素晴らしいゴールだったのだ。

(文:内藤秀明)

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