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バロンドール受賞のメッシが“その時”に言及。「引退の時は近づいている」

text by 編集部 photo by Getty Images

リオネル・メッシ
バルセロナのリオネル・メッシ【写真:Getty Images】

 サッカー界の年間最優秀選手に贈られるバロンドールの2019年授賞式が現地時間2日に行われ、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが史上最多となる6回目の受賞を成し遂げた。その会場でメッシが発した言葉が注目を集めている。スペイン紙『アス』など各国メディアが伝えた。

 昨季のリーガエスパニョーラ得点王に輝いてバルサを優勝に導くなど、この1年間も圧巻の活躍を見せ続けてきたメッシ。リバプールのチャンピオンズリーグ優勝に大きく貢献したオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクを僅差で抑え、4年ぶりにバロンドールを獲得した。

 トロフィーを手にしたメッシは受賞を喜びつつ、「成長を望み続けたい。日々向上を続けて、何よりもサッカーを楽しみ続けたい」とさらなる活躍への意欲を示した。だが「自分の年齢は分かっている。引退の時は近づいてきている」とも発言している。

「まだ何年も残っていると願いたいね。だが今は32歳。これからどう感じるか、フィジカルの状態がどうなるか次第だ」とメッシ。「今はフィジカル的にも良い状態にある」としながらも、いつかは迎える現役引退の時を見据えているようだ。

 16歳でバルサのトップチームにデビューして以来、メッシはサッカー界を代表するトッププレーヤーの座に君臨を続けてきた。競い合うように数々の記録を更新してきた現ユベントスのFWクリスティアーノ・ロナウドとともに、30歳を過ぎた今もほとんど衰える様子は感じさせない。

 だが昨年はルカ・モドリッチがバロンドールを受賞し、メッシとロナウドによる10年間のバロンドール独占にも一旦は終止符が打たれた。今回はまたメッシが奪回に成功したとはいえ、永遠に続くかのようにも感じられた「メッシとロナウドの時代」もやがて次の世代へ移り変わっていくことは避けられないだろう。

【了】

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