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中島翔哉、ポルト移籍後初ゴールは泥臭く。 ポルトガル杯史上5人目の日本人得点者に

text by 編集部 photo by Getty Images

中島翔哉
ポルトに所属する日本代表MF中島翔哉が加入後初ゴール【写真:Getty Images】

 ついに決まった。現地19日に行われたタッサ・デ・ポルトガル(ポルトガルカップ)の5回戦で、ポルトに所属する日本代表MF中島翔哉が、移籍後初ゴールを挙げた。

 同国1部のサンタ・クララと対戦したポルトのセルジオ・コンセイソン監督は、中島を現地16日のリーグ戦、トンデラ戦に続き2試合連続で先発起用。すると29分、待望の瞬間が訪れた。

 ペナルティエリア手前でボールをキープしたFWゼ・ルイスは、右に走り込んできたMFヘスス・コロナに展開する。パスを受けたメキシコ代表のウィンガーは自慢のドリブルで相手ディフェンスを転ばせると、ゴール前に速いグラウンダーのパスを送る。それに逆サイドに詰めていた中島が倒れこみながら泥臭く先制ゴールを押し込んだ。

 結局、中島の加入後初ゴールが決勝点となり、ポルトは1-0でサンタ・クララを下してポルトガルカップ準々決勝進出。公式戦2試合連続で勝利に大きく貢献した中島は、大雨の影響で田んぼのようになったピッチで懸命に奮闘し、MFセルジオ・オリヴェイラと交代する85分までプレーした。

 またポルトガルカップで日本人選手がゴールを決めるのは、史上5人目のこととなった。同カップで初めてゴールを奪ったのは、2009/10年シーズンにUDガンダーラでプレーしていたDF広岡ライアン勇輝だった。他にはポルティモネンセ時代のFW金崎夢生、スポルティングCP時代のFW田中順也、そしてマリティモに所属するFW前田大然もポルトガルカップでゴールを記録している。

 中島は初ゴールで大きな一歩を踏み出した。交代してセルジオ・コンセイソン監督と握手した際、ベンチでも充実した笑顔を見せていた。年内は現地22日に予定されているリーグカップのシャベス戦が最後になる。アウェイゲームにはなるが、2部の格下相手にも結果を残して、いい形で2019年を締めくくりたいところだ。

【了】

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