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中島翔哉の同僚から安西幸輝&権田修一の同僚へ。ポルト生え抜きMFがポルティモネンセ移籍

text by 編集部 photo by Getty Images

ブルーノ・コスタ
ポルティモネンセ移籍が濃厚になったポルトのMFブルーノ・コスタ【写真:Getty Images】

 日本代表のDF安西幸輝とGK権田修一が所属するポルティモネンセに強力な新戦力が加わることになりそうだ。ポルトガル紙『オ・ジョーゴ』は、ポルトに所属する元U-21ポルトガル代表MFブルーノ・コスタが今季終了までの期限付き移籍でポルティモネンセに加入すると報じた。

 ブルーノ・コスタは下部組織時代から10年間にわたってポルトでプレーしてきた生え抜きで、U-21ポルトガル代表歴を持つ22歳の有望株だ。今季はリーグ戦2試合、国内カップ戦で計3試合、ヨーロッパリーグで1試合のみと出場機会に恵まれていなかった。

 ポルトでは今夏に加入した日本代表MF中島翔哉とともに出場することもあり、過密日程の中でチームを支えるユーティリティとして機能していた。派手さはないが手堅いプレーで中央と両サイドの幅広いポジションに対応できるのが特徴で、将来性を評価するポルトとしてはトップリーグでの継続的な出場機会を得られる環境へ送り出したい意向のようだ。

 ポルティモネンセは昨年夏にもブルーノ・コスタ獲得に興味を示しており、半年経ってラブコールが実った形に。18チーム中17位に沈む移籍先では1部残留への貢献が期待される。

 ポルトとの関係は良好で、2019年に浦和レッズに所属したエヴェルトンはポルティモネンセからポルトに引き抜かれて、そのまま出戻りの形で期限付き移籍していた経験がある。ポルトのトップチームで貴重な戦力になっているDFウィルソン・マナーファや中島も元ポルティモネンセの選手だ。

 また、中盤に欠員が出ることになるポルトは、Bチームから19歳のMFヴィトール・フェレイラをトップチームに昇格させる見込みとなっている。昨年11月にクラブとの契約を2024年夏まで延長したばかりのU-21ポルトガル代表MFは、Bチームで公式戦19試合に出場して10得点を挙げるなど攻撃面で大きな成果を残してトップチームへの扉を開いた。

 今季のポルトはすでにFWファビオ・シルバやDFトマス・エステベスといった、ともに17歳野帳有望株がトップチームデビューを果たしている。セルジオ・コンセイソン監督は冬の外部からの補強を否定し「昇格できる若者について話すことが重要」と下部組織からの引き上げを重視する方針を打ち出しており、今後も丁寧に育てられた有望株たちにチャンスが増えていきそうだ。

【了】

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