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闘志たかぶるジェラードが受けた“屈辱”…。試合前に笑ってしまったあの出来事

text by 編集部 photo by Getty Images

スティーブン・ジェラード
【写真:Getty Images】

 かつてリバプールの主将を務めた現レンジャーズ指揮官のスティーブン・ジェラードは、2006年のチェルシー戦で試合前にある“屈辱”を経験していた。英『BBC』が、14年前に“事件”を起こした当事者のコメントを伝えている。

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 チェルシー対リバプールの大一番は、試合前から緊張感たっぷりだった。両チームの選手がピッチに入場する前、通路では選手たちがあいさつをかわす。そんな中、チェルシーのユニフォームを着た青髪のエスコートキッズが、リバプールの主将に握手を求めて手を差し出した。もちろん、ジェラードはこれに応じようと手を出すと……。青髪の少年は一躍時の人となった。

 青髪の少年、ジェイク・ニックレスは現在19歳。イングランド6部に相当するサウスミッドランズリーグのノース・グリーンフォードで攻撃的MFを務めている。

 最近『スポーツバイブル』でニックレスのインタビューが紹介されると、ニックレスの周囲は再び騒がしくなったという。「友達の半分は、それが僕だとは知らなかった」と話している。

 また、“黒幕”が父だったとも語った。

「前の週にエスコートキッズになることが分かって、父は目立たなくちゃいけないと言ったんだ。まず髪を青くした。僕の意思じゃないよ。それから握手のプランが出た。『僕はシャイだからできない』って言ったんだ。通路で彼を呼んだのは、見たときに本能的に出たことなんだ」

 ジェラードはのちに自叙伝で、「試合前の通路で笑ったのは一度だけ」と、この一件を振り返った。

 ニックレスの父としても息子の行動は驚きだったようで、「父もやるとは思っていなかったみたいだ。『もしやったらプレイステーション2のソフトを5つ買ってあげる』って言っていたからね。それで僕はゲームを買ってもらったんだ」と、いたずらの“報酬”を明かしている。

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