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FIFA、スペインに期間外補強規定の撤廃を要求か。不公平生むとして問題に

text by 編集部 photo by Getty Images

マルティン・ブライトバイテ
【写真:Getty Images】

 国際サッカー連盟(FIFA)はスペインに対し、負傷による長期離脱を強いられる選手の穴埋めとして移籍期間外の補強を認める規定を撤廃するよう要求しているという。スペイン紙『マルカ』が伝えた。

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 欧州サッカー界では原則として、夏季と冬季に設けられた一定期間の移籍ウインドウ中にしか他クラブから選手を獲得することはできない。だがスペインには特例を認める独特のレギュレーションが存在している。

 所属選手が負傷により5ヶ月以上の長期離脱となることが認定された場合のみ、代役としてスペイン国内の他クラブに所属する選手を補強することが可能。バルセロナはこの規定を利用し、負傷したFWウスマン・デンベレの代役としてレガネスからFWマルティン・ブライトバイテを今月20日に獲得した。

 だがチーム得点王であったブライトバイテを引き抜かれたレガネスは、その代役として別の選手を補強することはできない。補強を認めるようスペインサッカー連盟(RFEF)に要請を行っていたが、RFEFはFIFAとも協議した上でレガネスからの要請を棄却することを決定している。

 こういった不公平を生むこともあり、FIFAはスペイン連盟に対し、期間外補強の規定を今季限りで廃止として他国に合わせることを要求しているようだ。過去に同様の要求が行われた際にはスペイン側が応じなかったが、今回はレガネスの現状を目にした各クラブが廃止に賛同するのではないかとの見通しが伝えられている。

【了】

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