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ライプツィヒ対トッテナム、予想スタメン&プレビュー。窮地に追い込まれたモウリーニョに奇策はあるか【欧州CLラウンド16】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

マッチプレビュー

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【写真:Getty Images】

 ライプツィヒはイブラヒマ・コナテ、ヴィリ・オルバンを長期離脱で欠き、主力の本職センターバック不足に悩まされている。ダヨ・ウプメカノが累積警告により出場停止となったが1stレグでは、19歳のイーサン・エムパドゥが代役を全うした。ウプメカノが戻って来る2ndレグは、ルーカス・クロスターマン、マルセル・ハルステンベルクのドイツ代表コンビとの3バックが予想される。

 リバプールなどのビッグクラブへの移籍が噂されるティモ・ヴェルナーは調子を落としている。1stレグではPKから貴重なアウェイゴールを決めたが、リーグ戦ではここ7試合でわずか1ゴール。さらに、太ももを痛めて直近のヴォルフスブルク戦ではベンチスタートとなっている。先発での起用が十分に予想できるが、試合終盤から起用するプランも考えられるだろう。

 アウェイのトッテナムは、チェルシー、ウォルバーハンプトンと続いた4位争いの直接対決に連敗。続くノーリッジとのFAカップ5回戦は120分で決着がつかず、PKストッパー・ティモ・クルルに3本のPKを止められて敗退となった。

 直近のバーンリー戦も引き分けに終わり、5戦未勝利という悪い流れから抜け出すことができていない。一時はリーグ戦の順位を5位まで押し上げたが、8位まで後退している。そのバーンリー戦で指揮官のジョゼ・モウリーニョは、センターバックが本職のヤン・ヴェルトンゲンとジャフェット・タンガンガをウイングバックで起用する奇策を披露したが機能しなかった。

 チェルシー、ウォルバーハンプトン、バーンリーと戦ったリーグ戦では、ともに3バックを採用している。勝利のない直近5試合ではメンバーを目まぐるしく変えているが、3バックでスタートする可能性は高いだろう。

 前線にはデリ・アリを中央に置くシステムが予想される。しかし、加入後リーグ戦5試合で2得点を決めているステフェン・ベルフバインはバーンリー戦で負傷したため、2ndレグを欠場することが分かった。ソン・フンミン、ハリー・ケインに次ぐ攻撃陣の離脱は、1点のビハインドを追うトッテナムに重くのしかかることになるだろう。

 アウェイでの逆転突破を狙うモウリーニョは、とても厳しい状況に追い込まれている。しかし、経験豊富な指揮官が、奇策を用意している可能性もある。ライプツィヒ戦でどのような戦略を見せるのかが、注目ポイントの一つになるだろう。

【了】

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