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「五輪はサッカーの試合のようには延期できない」。IOC会長は東京五輪開催主張

text by 編集部 photo by Getty Images

トーマス・バッハ
【写真:Getty Images】

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、各国のスポーツ団体などから東京五輪の延期に向けた要請が相次いでいる状況の中、五輪延期の決断は容易ではないという見解を示した。ドイツ公共放送『SWR』が21日付で同会長へのインタビューを伝えている。

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 中国を発生源として世界中に拡大した新型コロナウイルスの影響により、各国ではスポーツイベントの中止や延期が次々と決定されている。7月から8月にかけて開催が予定される東京五輪に向けても懸念が強まる一方だ。

 各国のスポーツ団体からも公式な形での五輪延期要請が相次いでいる。21日にはスペインサッカー連盟(RFEF)も延期を求める声明を出した。アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなどの陸上連盟や水泳連盟からの延期要請も報じられている。

 だがバッハ会長は「次の土曜日に行われるサッカーの試合のように五輪を延期することはできない」とコメント。「非常に複雑な事業であり、信頼に足る明確な意思決定の根拠に基づいて責任ある行動を取ることしかできない」と主張している。

「(五輪を)中止すれば、206の五輪委員会および難民選手団の1万1000人のアスリートの夢を壊すことになってしまう。中止は最もフェアではない解決法だ」とバッハ会長。あくまで東京五輪を予定通りに開催することが現状での方針であることを示した。

【了】

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