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プレミアリーグ全選手が給与一部カット? 下位リーグクラブ救済に動く可能性

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】

 プレミアリーグ、イングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)、イングランド・プロサッカー選手会(PFA)は現地時間27日、共同で声明を出し、「難しい決断」を下す可能性があると述べた。

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 3つの組織はこの日、新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断となったことでの経済的な影響について話し合ったとのこと。その結果、「経済的な影響を緩和するために困難な決定を下す必要があることで合意」し、共同で解決策を探ることになったと報告している。

 「経済的な影響」は、プレミアリーグのクラブよりも、下位リーグのクラブの方が深刻だ。2部で首位のリーズは先日、首脳陣、マルセロ・ビエルサ監督、コーチングスタッフ、選手が賃金の一部放棄に合意。これにより、ほかの272人のクラブ関係者の収入を保護することになった。ブラックバーンもこれに続こうと交渉しているところだという。

 英『ガーディアン』によると、プレミアリーグのクラブは同じような財政状況ではないが、この状況が続けば、影響が出てくるクラブもある。そのため、来週行われる会議では、破産するクラブが出ないように話し合いをしていくことになるようだ。

 『サン』は具体的な案についても報じており、7月までプレーが再開されない場合、プレミアリーグのクラブに所属する選手は、3カ月間の給料20%カットになるかもしれないと指摘。これにより約1億500万ポンド(約140億円)が発生し、これが下位リーグのクラブを救うために充てられるという。まだ全クラブの合意は得られておらず、消極的なクラブもあるが、犠牲を払わなければいけないという認識は高まっていると記事は伝えた。

 プレミアリーグは4月30日まで再開されないことが決まっているが、選手たちは健康面でのリスクなどを考慮している。選手側がプレーを拒否した場合は、さらに再開時期が先延ばしになる見通しで、まだしばらくはピッチに戻る準備ができないかもしれない。

【了】

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