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ユニ着たマネキンでスタンド埋める!? ベラルーシのクラブが“仮想チケット”を販売

text by 編集部 photo by Getty Images

ベラルーシ
【写真:Getty Images】

 欧州各国のリーグが新型コロナウイルスの影響で中断を余儀無くされる中、新シーズンが開幕したベラルーシリーグ。そのベラルーシ1部のFCディナモ・ブレストが、スタジアムに駆けつけることが出来ないサポーターのために事実上現地で観戦している気分になれる仮想チケットの販売を現地時間9日から始めた。

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 仮想チケットの購入者はスタンドに座るプラスチック製のマネキンにユニフォームを着せる権利と顔の写真を貼り付ける権利を得ることが出来る。そして、試合のビデオレビューおよび写真レポートを電子メールを受け取ることが出来、自宅には郵送でマッチデープログラムが送られてくるようだ。地元のサポーターだけでなく、世界中のサポーターをターゲットにした試みとなっている。仮想チケットの販売で集めたお金は全て寄付するとのこと。

 今回はプラスチック製のマネキンだが、過去には大宮アルディージャのサポーターが2014年5月28日の平日夜に行われたヤマザキナビスコカップの徳島ヴォルティス戦において、スカスカなビジター席を少しでも埋めるために、ユニフォームやTシャツを着せた段ボール人形をスタンドに置いていたことがある。当時は海外メディアにも取り上げられていた。

 英メディア『BBC』によれば、すでに英国、ロシア、UAE、イランなどの人々が仮想チケットを購入しており、それぞれの国のクラブのユニフォームを着たマネキンがスタンドに並べられているという。ロシア含む10ヶ国と放送契約を結んだとの情報もあり、ベラルーシリーグはかつてないほど注目されているようだ。現地時間10日の時点でベラルーシ国内の感染者数は1981人、死亡者数は19人、感染後に退院したのは169人となっている。

【了】

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