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観客を入れての試合開催には「奇跡が必要」 イタリアのウイルス学者が悲観視

text by 編集部 photo by Getty Images

スタディオ・オリンピコ
【写真:Getty Images】

 イタリアのウイルス学者ロベルト・ブリオーニ氏は、スタジアムに観客を入れての試合開催は今後当分不可能になるとの見通しを示している。イタリア『メディアセット』の番組のインスタグラム版で述べたコメントを複数メディアが伝えている。

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 新型コロナウイルス感染拡大により国内のサッカーが全てストップしているイタリア。ここ最近は新規感染者数の増加がやや落ち着いた状況の中、練習や試合の再開に向けた日程も議論されている。

 とはいえ、再開後もしばらくは無観客試合となる可能性が高い。「奇跡でも起きない限り、観客を入れてのサッカーは想像できない。その楽しみは諦めるしかない」と、自身もラツィオのサポーターだというブリオーニ氏は述べた。

「このウイルスに関しては1ヶ月がひとつの地質学的時代のようだ。6月の状況を今予想するのも難しい」とブリオーニ氏。セリエA再開は5月末や6月頃という可能性も伝えられているが、明確には予想しにくいと主張している。

 いずれにしても、イタリアの状況自体は改善に向かいつつあるという見解も示した。「状況は良くなりつつつある。集中治療室に運ばれる人数も減り、減少フェーズにある。イタリア人は本当に素晴らしかった。ある程度慎重にしつつも普通の生活を取り戻す準備をすべきだ」

【了】

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