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新型コロナ影響で選手・元選手の22%にうつ病などの症状。英選手協会調査

text by 編集部 photo by Getty Images

イングランド
【写真:Getty Images】

 イングランドのプロサッカー選手協会(PFA)が行った調査によれば、新型コロナウイルスのパンデミックによる不安定な状況の中で、約22%の選手や元選手がうつ病的な症状を示したり自傷行為を考えたりしているという。英紙『ガーディアン』などが伝えた。

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 ウイルス感染拡大により世界のほぼ全ての国で国内リーグや国際大会が中断され、ロックダウン(都市封鎖)などの措置により自宅待機を余儀なくされる中で、心理面に不安を抱えるプロサッカー選手も増加。先月には国際サッカー選手会(FIFPro)も調査結果を報告し、問題を指摘していた。

 PFAでは4月半ばから5月半ばにかけて、登録メンバーのうち262人に聞き取り調査を実施。その結果、現役選手では14%、全体では22%の選手・元選手が、うつ病的な症状を示したり、自傷行為を考えたことがあったりしたことが明らかになったとのことだ。

 将来のキャリアや生活に不安を感じている選手・元選手は69%に上るという。また、全体の72%が定期的に苛立ちや不安などの感情を覚えることがあるとされている。

「選手たちはいつサッカーに戻れるか、シーズンが再開するのかも分からない。クラブによる一時解雇や給与支払い延期など経済的問題もある」とPFAのマイケル・ベネット氏はコメント。また活動が再開されればウイルス感染リスクによる健康不安が高まるなど、様々な不安要素が選手の精神状態に影響していると述べている。

【了】

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