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米国サッカー連盟、「膝つき禁止」を撤廃へ。人種差別への抗議行動

text by 編集部 photo by Getty Images

メーガン・ラピノー
【写真:Getty Images】

 米国サッカー連盟(USSF)が国歌斉唱時の「膝つき禁止」撤廃を検討しているようだ。スペイン『アス』などが現地時間8日に報じた。

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 現在、アメリカサッカーでは国歌斉唱時に起立して敬意を表することが義務付けられている。これは2016年にアメリカ女子サッカー代表MFメーガン・ラピノーが、アメリカンフットボールのコリン・キャパニック氏が人種差別への抗議として国歌斉唱時に起立しなかったことに連帯したものだった。

 現在アメリカでは、米国の黒人男性ジョージ・フロイドさんの死をきっかけとした人種差別への抗議デモが激化している。米国のみならず、世界でも抗議の動きが広がっている。イングランドでは、リバプールが本拠地アンフィールドで行われた練習中に膝をつき、チーム全員で抗議の意志を表明。ドイツでもドルトムント対ヘルタ・ベルリンの試合で選手たちがセンターサークルで膝をつき、抗議活動への連帯を示した。

 米国サッカー連盟は12日に膝つき禁止撤廃に関する投票を行う予定。承認されれば、すぐに適用されるという。適用されれば、米国代表の試合前の国歌斉唱時に選手たちが起立せず、膝をつく抗議が許されることになる。

【了】

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