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セリエA 3年前

ミラン期待の新戦力5人。ピルロのようなMFにヴィエリのようなストライカー、そして3代目マルディーニも

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

フランスの若きサイドバック

ピエール・カルル
【写真:Getty Images】

DF:ピエール・カルル(フランス/背番号20)
生年月日:2000年6月5日(20歳)
19/20リーグ戦成績:19試合出場/0得点0アシスト(リヨンB)


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 今年6月に20歳になったピエール・カルルは、リヨンの下部組織でスキルを磨いてきた選手。年代別フランス代表としてのプレー経験も十分で、将来のフル代表入りも期待されている。ちなみに二人の兄、アルドとゲデオンはそれぞれFCバーゼルとアジャクシオでプレーしている。

 カルルはパフォーマンス自体は決して悪くなく、リヨン側も来季の構想に同選手を含めていたようだが、結局トップチームでの出番がないまま退団。そこへテクニカルディレクターを務めるパオロ・マルディーニ氏が直接獲得交渉に関与したことで、セビージャらとの争奪戦をミランが制す格好になったようだ。

 右サイドバックでのプレーを基本としているカルルだが、身長184cmと体躯にも恵まれており、センターバックのポジションも担うことができる。場合によっては左サイドバック、あるいは守備的MFとしてもプレーできるなど、非常に万能な選手と言えるだろう。

 先述した通り大柄なカルルはフィジカルコンタクトに強く、スタミナも豊富で、縦に飛び出す積極性も光る。一方で足元の技術は凡庸でクロスの質はそこまで高くなく、ここは同選手の弱点とも言われている。ミランでどれだけこのスキルを高めていけるかは、注目ポイントの一つだろう。

 ミランの右サイドバックにはダビデ・カラブリアとアンドレア・コンティがいるため、カルルは3番手になる。コンティは負傷中だが、カラブリアは予想に反して好調なので、いずれにしてもスタメン奪取はかなり難しい状況だ。与えられた出場機会でどこまでアピールできるかが重要となる。

【次ページ】偉大なる血を継ぐ男

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