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本田圭佑加入に現地記者からは懐疑の目も「ほぼキャリアを終えた選手」「以前の本田ではない」

text by 編集部 photo by Getty Images

本田圭佑
【写真:Getty Images】

 アゼルバイジャンの強豪クラブであるネフチ・バクーに加入することが濃厚になったとみられるMF本田圭佑。だが現地メディアでは本田の加入がクラブやアゼルバイジャンサッカー界にもたらす効果について懐疑的な見方もあるようだ。

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 クラブ幹部が本田との交渉を認めたのに続いて、8日にはサミル・アバソフ監督も本田の加入が「ほぼ合意」したと発言。今季末までの契約で加入する可能性が非常に高くなったとみられている。

 アゼルバイジャン『スポルトインフォ』は9日付で、本田のネフチ加入に向けた報道が同国のサッカーコミュニティーに「広い議論を引き起こしている」と述べた。数人の現地メディア記者に対して取材を行い、本田についての見解を聞いている。

『Sport7』のアマル・アビショフ記者は、現在の本田は年齢的に「以前の本田ではない」とコメント。「少なくともネフチは日本でファンが増えるだろう」と注目度の高まりを予想しながらも、「たとえ本田が大活躍してもチームがチャンピオンズリーグのグループステージで戦ったりする可能性は低い」とも述べている。

『コマンダ』のラシャド・エルギュン記者は、過去にネフチに所属した元ベルギー代表FWエミール・ムペンザや同国のサバイルに所属したMFマイケル・エッシェンを例に取り、大物外国人選手がアゼルバイジャンに来てもリーグの注目度などの点でプラス効果をもたらすことはほとんどなかったと指摘。本田が加入しても「何も変わらない」として、「同じ失敗を繰り返す」だけだと悲観的な見通しを示した。

『レコルド』のアナル・ハンラロフ記者は、本田の現状について「ほとんど現役キャリアを終えている。カンボジア代表監督としても働き始めているほどだ」「バクーに来る本田はミランでプレーしていた本田ではない」とコメント。ネフチが「宣伝」の意図で獲得するとしても、「失敗した宣伝になるだろう」と予想している。

『ハザルTV』のサナン・アブドゥラエフ記者も同じく「この移籍は宣伝だと思う」「クラブとの間で何らかの宣伝やスポンサー合意のある企業のサポートで実現したのだろう」と述べている。チームにとっての純粋な戦力という意味では懐疑的な意見が目立つが、本田が実際に加入したとすればどのようなプレーを見せるのか注目が集まりそうだ。

【了】

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