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20/21サッカー選手能力値ランキング29位。MFイルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ)

リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。

シリーズ:20/21能力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

29位:ペップの下で覚醒中

イルカイ・ギュンドアン 20/21サッカー選手能力値ランキング
【写真:Getty Images】

MF:イルカイ・ギュンドアン(ドイツ代表/マンチェスター・シティ)
生年月日:1990年10月24日(30歳)
市場価格:4000万ユーロ(約48億円)
19/20リーグ戦成績:31試合出場/2得点1アシスト


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 名将ジョゼップ・グアルディオラの下で才能を開花させた選手は数多く存在するが、その中の一人がこの男と言えるだろう。イルカイ・ギュンドアンは、これまでのキャリアにおいてリーグ戦二桁得点を記録したことがなかったが、今季はすでに10点以上決めている。シーズン開幕前には想像できなかった活躍ぶりと言えるだろう。

 マンチェスター・シティでは主にゲームメーカーとして活躍してきた。高いレベルにある「パス」センスを武器にボールを捌き続け、中盤から攻撃の時間とリズムを生み出している。攻→守への切り替えも素早く、的確なアプローチからマイボールへと持ち込むなど、目立ちはしないが仕事をする“黒子”的な存在として評価を高めていた。

 それが今季は偽9番で起用されたことで主役へと変化。「彼はどこでゴールが生まれるかを読み取れる」というグアルディオラ監督の言葉通り、「IQ」が極めて高いギュンドアンは相手にとって危険なスペースを素早く見つけ、そこへタイミングよく飛び込んで行くことができる。その質に関しては、世界トップレベルと言っていいだろう。

 もちろん、スペースへ飛び込み「パス」を受けるだけで点は増えない。ペナルティーエリア内のような密集地帯でもボールを失わない冷静さと、非凡な「テクニック」が備わっているからこそ、目に見える数字を残すことができるのだ。ギュンドアンは今年で31歳となるが、その凄みはまだまだ増していくのかもしれない。

【了】

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