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プレミアリーグの消えた逸材たち。天国から地獄へ…才能を開花させられなかった5人の選手

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

怪我と不祥事でひっそりとサッカー界を去った男

マイケル・ジョンソン
【写真:Getty Images】



マイケル・ジョンソン(イングランド)

生年月日:1988年2月24日
現所属クラブ:現役引退


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 短く儚いキャリアだった。リーズ・ユナイテッドの下部組織で育ち、16歳でマンチェスター・シティへ移籍。2006年にはプロ契約を結んで、同年10月にトップチームデビューを飾った。2007/08シーズンのプレミアリーグ第2節、ダービー戦で決めた芸術的な右足アウトサイドでのゴールが彼のキャリアのハイライトになってしまった。

 同シーズンはプレミアリーグ23試合に出場し、順風満帆かと思われた歩みは怪我によって一時停止を余儀なくされてしまう。2008/09シーズンは鼠径部や骨盤周辺の痛みに悩まされ、翌2009/10シーズン中盤の練習中にひざの前十字じん帯損傷で、約1年半もの長期にわたってリハビリ生活を強いられた。

 伸び盛りの時期に約3年間を棒に振ってしまった。再起を期した2011/12シーズン、当時2部だったレスターへ期限付き移籍するもオーバーウェイトが祟ってコンディションが上がらず、デビュー当時のような輝きが戻らず。再び故障してレンタル契約を打ち切ってシティへ復帰することとなった。

 私生活でも問題が続いた負傷離脱中だった2012年2月に飲酒運転で逮捕されると、4ヶ月後にも再び飲酒運転を犯してしまう。精神的に不安定だったジョンソンは、専門医にかかっていたことものちのインタビューで明かしている。イングランドの未来を背負うと期待された才能は、度重なる負傷と私生活での不摂生や不祥事によって潰れてしまった。

 2013年1月、ジョンソンはサッカー界から去った。シティは下部組織出身の彼について退団リリースなどを出すことなく、前年12月に契約を解除していたのである。それ以降、近年稀に見る巨大なポテンシャルを秘めたままスパイクを脱いだ天才は、表舞台から姿を消した。

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