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プレミアリーグの消えた逸材たち。天国から地獄へ…才能を開花させられなかった5人の選手

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

プスカシュ賞を獲得したW杯戦士

ミロスラフ・ストフ
【写真:Getty Images】



ミロスラフ・ストフ(スロバキア代表)

生年月日:1989年10月19日
現所属クラブ:スロヴァン・リベレツ(チェコ1部)


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 母国スロバキアのニトラで16歳にしてプロデビューを飾った逸材は、2006年にチェルシーの門を叩いた。しばらくは下部組織で過ごし、2008/09シーズンに待望のトップチームデビューを飾る。閃光のごときドリブルで注目され、当然ながらブレイク候補としてメディアにも頻繁に取り上げられる存在だった。

 しかし、チェルシーでのリーグ戦出場は1シーズンで4試合のみ。2009/10シーズンはオランダのトゥエンテへ期限付き移籍しリーグ戦32試合出場10得点と結果を残すが、プレミアリーグの舞台に戻ることなくトルコのフェネルバフチェへ放出される。

 2010年には南アフリカワールドカップ出場も果たし、新天地トルコでは2年目まで順調に出場を重ねていく。だが、2013/14シーズンからは3年連続でレンタル生活を余儀なくされた。ギリシャのPAOK、UAEのアル・アイン、トルコのブルサスポルを渡り歩くことになった。

 雌伏の時を経てフェネルバフチェに復帰した2016/17シーズン、ほとんど出場時間を得られず、ついに完全移籍で放出となる。次なる挑戦の地はチェコだった。将来チェルシーの主力として活躍が期待されたストフは都落ちを重ねてスラヴィア・プラハにたどり着き、中心選手になった。とはいえ欧州トップリーグからはどんどん遠ざかり、現在はチェコ1部のスロヴァン・リベレツに所属している。

 トルコ時代の2012年に決めたゴールが世界の年間最優秀ゴール賞にあたる「プスカシュ賞」を受賞したものの、キャリアにおける勲章はこれくらい。ポテンシャルを開花させられぬまま第一線から遠ざかって30歳を迎えることになった。

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