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イタリアの消えた逸材5人(1)。天国から地獄へ…史上最悪!? の悪童…世界最強FWになるはずが…

シリーズ:消えた逸材5人 text by 編集部 photo by Getty Images

若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消した5人のイタリア人選手を紹介する。

問題行動が目立った悪童

マリオ・バロテッリ
【写真:Getty Images】



FW:マリオ・バロテッリ
現所属クラブ:モンツァ


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 イタリアで期待され、自らの問題行動の数々でその才能を無駄にしてしまった悪童と言えば、マリオ・バロテッリだろう。数々のビッグクラブでプレーするも、期待を裏切ってしまった。世界最高峰の選手になれる器だっただけに残念に思ったサッカーファンは多いだろう。

 ACルメッツァーネ下部組織出身のバロテッリは15歳の時の2005年にトップチーム昇格。セリエC1でデビューを飾った。2006年にインテルへ移籍すると、2007年にセリエAデビューを果たした。圧倒的なフィジカルと抜群の決定力を武器にゴールを積み重ねた。

 若くしてその才能を示し、セリエA優勝などを経験するも、インテルでジョゼ・モウリーニョ監督と度々対立。試合に出場すれば、活躍するも問題行動が目立っていた。そんなバロテッリは2010年8月にマンチェスター・シティへ移籍する。そこでも、タイトル獲得に貢献する一方で夜遊びや退場処分、ロベルト・マンチーニ監督と掴み合いになるなど素行の悪さが目立った。

 そして、バロテッリは2013年1月にACミランへ移籍。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得などに貢献。2014年8月にはリバプールへ移籍するが、翌年にレンタルでミランへ復帰。その後リバプールへ戻るが、ユルゲン・クロップ監督の下で構想外に。その後はニース、マルセイユ、ブレシアを経て、現在は元ミランのオーナーであるシルヴィオ・ベルルスコーニ氏が買収したセリエBのモンツァでプレーしている。

 もし問題行動がなければ、バロテッリは今頃、世界最高峰の選手の一人になっていたかもしれない。そういう意味ではイタリアの消えた逸材の一人だろう。

【了】

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