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デンマーク代表はUEFAに「脅された」? 試合再開の決断“強要”を選手らが批判

text by 編集部 photo by Getty Images

デンマーク代表
【写真:Getty Images】



 MFクリスティアン・エリクセンがピッチ上で倒れたあと試合を再開する決断を強いられたとして、デンマーク代表の選手たちやOBなどから欧州サッカー連盟(UEFA)の対応を批判する声が上がっている。『ESPN』など複数メディアが伝えた。

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 エリクセンは現地時間12日に行われたユーロ2020(欧州選手権)初戦のフィンランド代表戦で試合中に突然倒れ、ピッチ上で心臓マッサージを受ける非常事態となった。エリクセンが担架で運び出されたあと試合は一時中断となったが、その後再開され、フィンランド代表が1-0で勝利を収める結果に終わった。

 報道によれば、両チームに対してはそのまま試合を再開するか、翌13日の正午から再開するかの選択肢が提示されたという。UEFAは「両チームの選手たちの要請により」試合の再開が合意されたと説明していた。

「僕らは置かれるべきではない状況に置かれたと思う」とGKキャスパー・シュマイケルは決断を迫られたことを振り返った。「もっと上の誰かが今は決断をする時ではないと言って、翌日まで待つべきだったかもしれない」と続けている。

「2つの選択肢があったが、どちらも良い選択肢じゃなかった。少しでも悪くない方を選んだが、プレーできる状況じゃない選手も多かった。3つ目の選択肢があっても良かった」とFWマルティン・ブライトバイテは語っている。

 キャスパーの父親であるレジェンドGKピーター・シュマイケル氏が英『GMB』に語ったところによれば、「3つ目の選択肢」は存在していたという。だがそれは、試合を放棄して0-3の敗戦扱いになるという選択肢だったとのことだ。事実上、デンマーク代表はUEFAに試合を再開するよう「脅されていた」状況だったとも表現されている。

【了】

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