【写真:Getty Images】
ユーロ2020(欧州選手権)準決勝のイタリア代表対スペイン代表戦が現地時間6日に行われ、1-1からPK戦によりイタリアが勝利を収めた。イタリアの先制点となったフェデリコ・キエーザのゴールは、父親であるエンリコ・キエーザ氏の姿を彷彿とさせる一撃でもあった。
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キエーザはこの試合の60分に均衡を破る先制ゴールを記録。エリア手前左側でこぼれ球を拾うと、右足に持ち替えつつ対面のDFを外してシュートコースを生み出し、右足で巻いたシュートをゴール右隅の完璧なコースへと送り込んだ。
イタリアの決勝進出に繋がるゴールを決めたキエーザは、試合後に父親にも言及。「父がよく決めていたようなゴールを再現することができて光栄だよ」と会見でコメントしている。
フェデリコの父親は、サンプドリアやパルマなど多くのクラブで点取り屋として活躍したエンリコ・キエーザ氏。イタリア代表としてはユーロ96や1998年フランスワールドカップにも出場していた。
フェデリコが主にウインガーであるのに対し、より純粋なストライカーだったエンリコ氏は数多くの素晴らしいゴールも残している。その中でも1999年4月のUEFAカップ準決勝2ndレグ、パルマ対アトレティコ・マドリード戦での決勝点は今回のフェデリコのゴールと同様の形で決めた得点のひとつだった。
エリア左手前から右足で対面の相手を外し、ゴール右隅へ巻いたシュートを決めた形はまさに息子の1点とそっくり。このゴールで決勝進出を決めたパルマは、決勝でもエンリコ氏のゴールなどでマルセイユを破ってUEFAカップ優勝を飾った。