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日本代表 3年前

なでしこジャパン、スウェーデン女子代表戦予想スタメン全選手紹介&フォーメーション。岩渕真奈の活躍がカギ!田中美南の2戦連続弾に期待【東京五輪女子サッカー】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF

長谷川唯
【写真:Getty Images】


長谷川唯(背番号14)
所属クラブ:ACミラン(イタリア)
生年月日:1997年1月29日(24歳)
代表通算成績:49試合9得点

 年代別の日本女子代表に選出されてきた長谷川唯は、年代別の代表も指導してきた高倉麻子監督のサッカーを体現する高倉チルドレンと呼ぶに相応しい選手だ。2014年に行われたU-17女子ワールドカップでは中心選手として活躍し、日本の優勝に貢献した。高倉監督の戦術に対する理解度も高い。長谷川の特徴は、やはり技術に裏打ちされたドリブルだ。細かいタッチで狭いスペースでも突破でき、シュートまで繋げることができる。長谷川は下部組織時代からプレーしてきた日テレ・ベレーザ(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)を離れ、今年1月にイタリアのACミランへ加入。同クラブのセリエA2位入りとクラブ史上初のUEFA女子チャンピオンズリーグ(WCL)出場権獲得に貢献した。そんな長谷川にはバルセロナやパリ・サンジェルマン(PSG)など女子の強豪チームが熱視線を送っているという噂がある。東京五輪で活躍を見せれば、複数のビッグクラブが争奪戦を繰り広げることになるかもしれない。ここまで全試合に出場しているチームの要である長谷川が、攻撃で貢献できるか注目したい。

三浦成美
【写真:Getty Images】

三浦成美(背番号8)
所属クラブ:日テレ・東京ヴェルディベレーザ
生年月日:1997年7月3日(24歳)
代表通算成績:27試合0得点

 三浦成美は日テレ・東京ヴェルディベレーザでは欠かせないボランチの選手である。ベレーザ下部組織のメニーナからプレーしており、2016年にトップチーム昇格。当初は阪口夢穂などがいたため、十分な出場機会を与えられていたとは言い難いが、阪口が2018年に大怪我で離脱すると、その代役をきっちりと果たし、なでしこリーグ5連覇などに貢献。今ではベレーザ、さらには代表でも欠かせない存在となっている。三浦は非常に運動量が豊富で、156cmと小柄ながら対人の守備が強い。状況判断に優れており、アンカーやボランチの位置で相手の攻撃の芽を摘むことができる。また、球離れも良く長短のパスで攻撃にリズムを生む。元々はサイドアタッカーだったこともあり、攻撃面も問題なし。サイド、ボランチ、アンカー、サイドバックと複数ポジションをこなすことができるのも魅力的だ。

中島依美
【写真:Getty Images】

中島依美(背番号7)
所属クラブ:INAC神戸レオネッサ
生年月日:1990年9月27日(30歳)
代表通算成績:89試合14得点

 中島依美は高倉ジャパンに欠かせない存在だ。高校卒業後の2009年にINAC神戸レオネッサに入団。加入初年度から出場機会を与えられ、2年目から主力に定着した。2010年のU-20女子ワールドカップに出場した中島は3試合全てにフル出場を果たすも、日本はグループリーグ敗退となった。中島は2011年のワールドカップ、続くロンドン五輪のメンバーには選出されなかったが、その後徐々に代表にも定着。2019年の女子ワールドカップに出場した。中島の特徴は正確無比なキックだ。抜群のテクニックを武器に長短のパスを使い分け、味方のチャンスを演出することができる。また、正確なキックを持つ中島のセットプレーはなでしこジャパンの武器となるはずだ。自身初の五輪で金メダル獲得を目指す。

杉田妃和
【写真:Getty Images】

杉田妃和(背番号6)
所属クラブ:INAC神戸レオネッサ
生年月日:1997年1月31日(24歳)
代表通算成績:25試合2得点

 今季からINAC神戸で背番号10を背負う杉田妃和は、復帰を果たした星川敬監督のもとFWとして起用されている。WEリーグプレシーズンマッチでは全試合にFWとして先発出場。ゴールこそなかったものの、抜群のボールキープ力を発揮。4戦全勝&全試合クリーンシートに貢献した。杉田も各年代別の代表に選出されており、2014年のU-17女子ワールドカップ優勝と2016年のU-20女子ワールドカップ3位入りに貢献。両大会で大会最優秀選手を獲得した。2018年8月になでしこジャパンデビュー。2019年の女子ワールドカップ出場を果たした。杉田の特徴はリーチを活かしたキープ力で、FWでも中盤の底でも簡単にはボールを失わない。また、長短のパスを使い分けることができ、味方のチャンスを演出することができる。さらに守備能力も高く、中盤で相手の攻撃の芽を摘むことができる。初戦のカナダ代表戦は途中出場ながら、相手に傾いた流れを変えインパクトを残した。さらに第2戦のイギリス戦とチリ戦では左サイドで先発出場し、豊富な運動量で奮闘していた。評価を上げてきた杉田が強敵スウェーデンに挑む。

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