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古橋亨梧は中央で起用すべし。ポステコグルー監督が悔やんだ配置ミス、セルティックは宿敵とのダービーで敗戦【コラム】

シリーズ:コラム text by 舩木渉 photo by Getty Images

左サイドから中央に移り…



 指揮官が悔やんだのは、先発メンバーの配置だ。今回のレンジャーズ戦では4-1-4-1の1トップにFWオドソンヌ・エドゥアールが起用され、古橋は左ウィングの位置に入った。

 20分にはペナルティエリア内左で味方のクロスのこぼれ球を拾い、推しいミドルシュートを放った。そして25分、相手DFの背後をとって味方からスルーパスを受けた古橋は、ワンタッチの折り返しでビッグチャンスを生み出した。エドゥアールがゴールの目の前でシュートを外してしまったが、本来なら確実に1点につながっていた絶好のラストパスだった。

 ただ、古橋が左サイドで持ち味を活かせたのは、前半のこの2つのチャンスシーンくらい。セルティックはボールを握りながらも攻めあぐね、相手のカウンターで度々ピンチを迎えるもどかしい時間帯が続いた。

 潮目が変わったのは67分に2枚の交代カードが切られてからだ。ポステコグルー監督はエドゥアールとMFデイビッド・ターンブルを下げ、MFトム・ロジッチとMFイスマイラ・ソロを投入。これにともない古橋はエドゥアールのいなくなった1トップに移った。

 やはり指揮官の「キョウゴは中央でプレーする方が相手にとってはるかに脅威を与えられる」という言葉の通り、古橋の持ち味は中央で最大限に発揮される。

 2人の交代があった直後の68分、自陣からのカウンターでDFアンソニー・ラルストンが鋭い縦パスを入れると、古橋は見事な動き出しで相手センターバックの背後を取りシュートに持ち込む。これは飛び出してきたレンジャーズのGKロビー・マクローリーにセーブされてしまったが、日本代表ストライカーは1トップに入ってすぐビッグチャンスを作り出した。

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